この画像は先日BBCの番組がTV1で放映されたものですが、シリーズではなく2回だけでした。画像は前々回のブログの最後にも載せたのですが、ネットで検索すると断層画像とかイラストしかヒットしないので、もしかしたら珍しいのかも。

 

 画像の主は71歳の白人女性、TVジャーナリスト、スポーツも好み、心身ともに活動的な生活をしています。BMIも正常範囲、数字では肥満はないはず。食生活では砂糖、脂肪を控える、所謂ヘルシーダイエットをしていました。

 

 しかし皮下脂肪は少なく筋肉は多い、ものの、内臓脂肪がたっぷり。肝臓の下にべたーっとあるのがそれ。内臓脂肪、通常なら2リットル以下なのに、6リットルか7リットルもあるよと、画像を解説してくれるドクターに指摘されました。

 

 この内臓脂肪たっぷりは所謂リンゴ型肥満。閉経後の女性では女性ホルモンの減少で、男性と同じタイプになる危険があるのですね。女性は皮下脂肪が多い洋ナシ型肥満と安心してはいけませんね。

 

 それにしてもよく運動もし、彼女のしていたヘルシーダイエットで、なぜこんなに内臓脂肪が増えるのか、これはこれからの研究課題だということですが、砂糖を控えてもでんぷんが多い、また低脂肪のダイエットのおかげとローカバーならわかるはず。

 

 番組ではでんぷんの摂りすぎの話は出ず、彼女は今後レンズ豆やひよこ豆を多く摂る、特にオレンジ色のレンズマメを週に1kg、キーは食物繊維なので、レジスタントスターチやイヌリンにも期待をかけるそうです。これが新説(珍説?)なのですが、<大腸から酸が滲み出て内臓脂肪を減らす>というのです。

 

 大腸から滲み出るのはリーキーガット?、いえ宇野先生は大腸はもともとそういう構造らしいとブログで解説されていた記憶があります。これは確かなようです。グルテンがリーキーガットを引き起こすわけではないのでした。腸に繁殖したカンジダとかもしみ出るのでしょうか?気持ち悪い。ただし食物繊維が良いと言っても身体に合わない人もいるので、無理はいけませんよね。

 

 6ヶ月後に変化があるかどうか確かめるようなので、ぜひ続編を作ってほしいですね。

 

 脂肪細胞については白色脂肪細胞と褐色脂肪細胞があります。内臓脂肪になるのは白色脂肪細胞ですね。

Wikiの脂肪細胞の説明は難しいですが、デンプンや過剰蛋白質が変換した中性脂肪が脂肪細胞に溜まり、どんどん膨らむ。これが悪いのですが、そしてそれも一杯になったら脂肪細胞が分裂して増えるようです。その結果が彼女のおなか、、、、、。

 

 インスリン抵抗性とは深く係わるので、もちろんインスリン濃度の低い状態を長く保つのも大いに予防、改善に効果があるでしょう。

 

 太りやすい人は褐色脂肪細胞を活性化させる寒い環境での有酸素運動などの身体的なアプローチ以外にも、金沢大学の研究グループが最近発表したスルフォラファンにその効果があるというもの。だから私もスプラウト栽培始めたわけですが。日本では貝割れ大根のスプラウトがとっても安価なので、これをたっぷり食べても有効です。貝割れ大根にはメラトニンが含まれるので、安眠のためにも良いですね。我が家のは間もなく食べれそうです。これからだんだん緑化させていきます。

 

 糖尿病ネットワーク 

 http://www.dm-net.co.jp/calendar/2017/026591.php

 

 脂肪細胞については金沢市医師会の出しているこの説明がわかりやすいです。

http://www.kma.jp/ishikai/ishikai_0060.html