昨日紹介したSGLT2阻害薬 Keto Shield
http://prototypenutrition.com/ketoshield.html#!prettyPhoto
ですが、あまりに興味深いので、少しググッてみました。


 まず成分ですが、HPにはthe Compound Phlorizin(合成フロリジン)と書かれてあり、これは日本語では合成フロリジン

 
フロリジンで検索すると、2013年のAll Aboutの河合勝幸氏のコラム
<リンゴの木から見つかった糖尿病薬SGLT2阻害薬>、知りたかったのは正しくこれ!
詳しくは本文をお読み下さい。
 http://allabout.co.jp/gm/gc/420420/


 ともかく、SGLTには1と2があり、SGLT1は小腸で吸収する通路で、これは阻害せず、腎臓での吸収(SGLT2)のみ阻害できるように開発されたのが田辺薬品が創薬したSGLT2阻害薬なのです。

 しかし
Keto Shieldは両方とも糖の吸収を阻害するのです。

 
SGLT2阻害薬は河合氏のコラムでは1日60gから80gの糖を尿から排出
すると述べられています。では
Keto Shieldではどのくらいか?はわかりません。また河合氏にはSGLT1をブロックすると食物のブドウ糖が吸収されにくくなりますから、ちょうどαグルコシダーゼ阻害薬を飲み過ぎたような下痢を起こします。つまり、フロリジンそのものは薬としては役に立たないのです。とありますので、その点は心配です。

 しかしながら服用の仕方は1日 三食の時に一緒に1カプセル服用で1日3カプセル以上はだめ。1瓶90カプセル入り、米ドル42.95ドルだから1日分1.4ドルほどで、
SGLT2阻害薬では処方箋が要るし、薬価も高いのでは?

 こんなの作って、Dr.Patrick Arnold、製薬会社に憎まれるのではないかしら。何故か
Dr.Patrick Arnoldのブログは現在閉鎖されています。いずれにしてもこのKeto Shieldに関して目が離せません。