ケトン値を測るストリップは、以前に主治医(GP)から処方箋をもらったので、お安くゲットできました。でも10枚しか入ってない。通販でも10枚入りしかなく、定価は29ドル+送料って高すぎ!この10枚大事に使おうっと。
主治医はケトン値なんて、どうしてしりたいのオ?そんなのよりスタチンの処方箋もらってよオとおっしゃいますが、それはノー。やはりLDLコレステロールが高いと、HDL-Cが高く、TGが低くても、スタチンが勧められる現実は変わっていません。
前回のオーストラリアの調査でも、ローカーボにするとLDL-Cが上がるので、それを避けるために?飽和脂肪酸は10%以下にデザインされています。
(結果 LDL-Cは両方とも少し下がっている)
この研究が発表されたThe Amerikan Journal of CLINICAL NUTRITIONを見てみました。http://ajcn.nutrition.org/content/early/2015/07/29/ajcn.115.112581
研究の対象 115人の肥満のある2型糖尿病で、HbA1c 7.3±1.1%、BMI 34.6±4.3
血糖値はCGMで測定
<ローカーボ> カーボ14%(1日50g以下)、プロテイン28%、ファット58%(飽和脂肪10%以下)、日本のスーパー糖質制限より、ややきつめ、明らかにケトン代謝になる割合です。割合は少しずつ緩められましたが、始めにしっかりケトン代謝になるので、ずっと続いたと思います。
<ハイカーボ> C53%、P28%、F30%(同じ)
ローカーボに比べてハイカーボですが、特にハイカーボというわけではないですね、もし1800kカロリーなら、238gとなりますし。
気になるのは、ファットの内容です。飽和脂肪酸が10%以下なら、当然植物性オイルが主体です。ローカーボ派では脂質については油だけで摂る場合に、リノール酸はなるべく摂らないように指導されていますが、価格から言ってリノール酸の多い植物油は安価です。例えば大豆油やコーン油など。
この調査ではいったいどんな油が摂られたのでしょう?研究の予算(The program is based on the findings from a $1.3 million National Health and Medical Research Council (NH&MRC) funded study)からみて、たぶん食料は支給されていると思われます。しかしオレイン酸の多いオリーブ油やアボカド油、アルファリノレン酸のフラックスシードオイルも高価です。こんなのがメインで支給されたとは思えません。もしかしたらキャノーラ油か米ぬか油(現在オーストラリアで多く生産されている)がメインだったかも知れません。
この米ぬか油でもリノール酸が多いから良くないと批判する人もいます。
しかし研究結果では両方とも良い成績『特に体重減少では)をあげ、ローカーボ群では人生が変わるほどの快適さとの感想もあるほどで、HDL-Cは上昇、TGも下がっているわけです。薬の量も減っています。リノール酸が多くても、少なくとも全く一年は問題ない?それ以上はわかりませんが、言われるほど悪くないのでは?という印象を持ちました。
なので我が家でも米ぬか油は摂りたいけれど、リノール酸を気にして遠慮しつつ使っていましたが、もう少し増やしても良いかなと思うようになった次第です。
コレステロールが高くても内容がよければ問題ないのか、否か、特に2型糖尿病の人に取ってどうなのか、はっきり断言できない以上、調理(アボカド、米ぬか)やドレッシング(EVオリーブ、アボカド、米ぬか)にはやはり良い植物性オイル主体でいこうと思います。ラード、バターは風味づけに。
結果で気になったのは空腹時血糖値の平均は、ハイカーボの方が少し下がりが良かったこと。ローカーボではやはり糖新生が亢進するのですね。でも血糖値の乱高下は少ないですから(CGMなので明らか)、やはりローカーボの方が良いわけです。
