5月3日の<漢方がんを考える>のエントリーは<ケトン体の健康作用と抗がん作用>でした。
http://blog.goo.ne.jp/kfukuda_ginzaclinic/m/201405

ここでドミニク先生らの最近の研究を取り上げています。
Ketone supplementation decreases tumor cell viability and prolongs survival of mice with metastatic cancer

http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/ijc.28809/abstract

福田先生はこのケトンサプリメントについて下記のようにコメントしています。

体内で直ぐにケトン体(アセト酢酸かβ-ヒドロキシ酪酸)になるケトン前駆物質が安価に入手できるようになれば、このケトン前駆物質を砂糖やデンプンのように食事に添加して、体内のケトン体の濃度を高めるがん治療が実現できるかもしれません。しかし、現時点では、1,3-ブタンジオールやケトンエステルを1日100g以上摂取する場合の安全性は確立されておらず、この摂取量では極めて高額な費用になるので現実的ではありません。そのうち、安全で安価なケトン体前駆物質が開発される可能性はあります。

もしかしたら将来安全で安価なサプリメントが開発されれば、人はケトーシスにならなくとも、そして高糖質な食事をしながらでもケトン体のメリットを享受できるかもしれません。そうなればこれは今までには人類が体験していなかったことを実現することになるという人類史上画期的なこととなるもかもしれませんね。長生きしてどうなるか体験してみたいものです。

なおこのケトンサプリメントの開発者のブログはこちらです。
http://patrickarnoldblog.com/can-ketone-supplementation-cure-cancer/