<癒す心、治す力>の著者 ワイル先生は反ローカーボ派で、穀類は全穀粒を勧めてします。
しかし昨日この本をちらちら読みしていたら、ローカーボにして治った例について記述があるではないですか。

クリスティンの物語の概略

それは
ハワイ在住の彼女が19歳の1974年、身体のあちこちに打撲傷が出来たことから始まる。
医者の勧めで鉄剤を飲んだが2週間経っても症状は変わらなかったので、検査を受けた。
骨髄生検の結果、再生不良性貧血、別名形成不全貧血。
そして瀕死の状態でカリフォルニアに運ばれた。
初めはステロイド治療を受けるが、効果なし。次の手は骨髄移植だが、それまでの治療で苦しんだので、なるべく手術は避けたくて、イメージ療法、瞑想、大量のビタミン、栄養補助食品を摂ったりしたが、効果が出ず、移植手術を2回受ける。しかし2度とも失敗に終わり、医者は希望を失った。

 しかし彼女はあきらめなかったのです。ヒーラーやサイキックヒーリングをリサーチしている研究者から手当て療法と催眠療法を用いるヒーラーを紹介され、珍しく骨髄成分が上昇。しかしまだまだ足りない状態で、退院させられた。
 
 自宅に帰されてもまだ望みは捨てず、手かざし療法を受け改善したが、輸血で血清肝炎の発病で悪化、38度以上の発熱が1ヶ月続く。

 そんな状態でサイキックな直感で治療食を処方する女性の話を聞く。

 それは簡単には守れなさそうな処方だった。それが

 砂糖抜き、一切のでんぷん抜き、1日に2個の卵と黄身1個、蒸し野菜、野菜スープ、オイル抜きサラダ、少量の魚かチキン、半分水で薄めたざくろジュースかグレープフルーツジュース。

 オイルを足してジュースを抜いたら緩めのケトン食になりますね。オイルは少なくても糖質、カロリーが低く、ケトン値は高めだったのではないでしょうか。

 この食事の2,3日で肝炎の症状がよくなった。そして9ヶ月続けて、体重は半減し、だんだん回復に向かっていった。その後のことは詳しく書かれていませんが、
それまでの治療で子供は生めないといわれた彼女は本の書かれている現在では、四児の母親で、誰も昔彼女が再生不良性貧血だったことを信じないほど元気に活動に溢れた生活をしているそうです。

  医学的に見て非常に稀な例として担当の医師団のひとりは国際学会で発表したそうですが、何故治癒したか、深く追求されなかったのは残念でした。ワイル先生も含めて。