緩めの糖質制限、早いものでもう丸3年。
今月は一度も血糖値測定なし。
ADAのガイドラインに沿って、まあのんびりいきます。
HbA1c目標6%から6.5%。尿微量アルブミンが3なので、腎臓の心配も全くなし。
米国糖尿病協会(ADA)と欧州糖尿病研究協会(EASD)が共同で作成した、新しい2型糖尿病治療ガイドラインが発行され、医学誌「Diabetes Care(糖尿病ケア)」オンライン版に4月19日掲載された(印刷版は6月号に掲載予定)。
ADA医科学部長のVivian Fonseca博士は、「新ガイドラインは、より患者中心となっており、患者の現在の健康状態、意欲、情報量、合併症に基づき適切な(血糖値)目標を選ぶことを推奨している。患者が医師と目標血糖値、また、目標達成に最良の治療法はどれかについてよく話し合うことが重要である」と述べている。
同氏によると、2型糖尿病の治療薬は多岐にわたり、次々と報告される新しい研究で現在の治療のベネフィット(便益)とリスクが強調され、治療は複雑さを増してきていることから、新ガイドラインが必要だったという。
新ガイドラインでの最も大きな変更は、患者中心のアプローチを強調している点である。血糖値目標はヘモグロビンA1c(HbA1c)で示されることが多い。HbA1cは、長期の血糖コントロールの指標で、過去2、3カ月の平均血糖値が推測できる。非糖尿病者では一般に5.6%未満であり、2型糖尿病患者の目標は一般に7%未満とされている。
しかし、新ガイドラインでは、平均余命(life expectancy)が長く、心疾患の病歴がなく、低血糖を経験したことがない人では6~6.5%と、より厳しい目標を設定。一方、65~70歳より高齢の場合は、低血糖による合併症リスクが高く、多種の薬剤による副作用リスクも高いため、目標も緩く7.5~8%と設定されている。
ライフスタイル(生活習慣)の修正は、新ガイドラインでも2型糖尿病管理の大きな割合を占めており、体重を5~10%減らし、毎週最低でも2.5時間の中程度の運動を行うよう勧告している。
ファーストライン治療薬としてはメトホルミンが推奨されており、糖尿病と診断されたら、すぐにメトホルミン服用を始めるべきとしている。HbA1Cが正常値に近くライフスタイルの修正に意欲的な患者はその限りではないが、その場合、医師はライフススタイルの修正が効果的かどうかを3~6カ月後にフォローアップし、効果がなければメトホルミンを開始すべきとしている。また、メトホルミン開始後3カ月経っても血糖値がコントロールできない場合には、別の薬剤を追加するよう勧告している。
患者自身が対処する部分もある。個々の追加治療オプションのリスクとベネフィットを踏まえ、医師とどの治療がよいかをよく話し合う必要があるとしている。
米モンテフィオーレメディカルセンター(ニューヨーク)のJoel Zonszein 博士は、「新ガイドラインは、血糖値ではなく、患者を治療するという患者中心のものになっている。薬物療法のタイプは患者の病態生理に適合させて行うべきである」と述べている。また同氏は「現行のガイドラインは高血糖治療のみをカバーしているが、2型糖尿病患者ではコレステロールおよび高血圧を管理することも忘れてはいけない」と付け加えている。(HealthDay News 4月19日)