連続テレビ小説「オードリー」の再放送 ⑯ | 満天の星Lovelyのブログ

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60周年をあれほどに輝かせながら61周年へと繋げていかれた舟木さん、本当にお見事でした!
2023年もこれからもずっと、素晴らしい夢時間を頂けますように・・・。

           連続テレビ小説再放送 

 

       

                  

 

                   黒田邸

              滝乃が黒田社長宅を訪ねている。

 

      18の子を自分の目の届かないところへ出すわけにはいかないからと、

      美月を大京映画に入れてほしいとお願いしている。

              お滝の元に置いといたかて、悪い虫が付くときには付くんや。いつかは

      親から離れていくのが子供やけどな・・・そうつぶやく黒田社長である

                が、「お滝には負けるわ」と最後には承諾する。

                

        大部屋に入れるのは簡単や。けど、撮影所は、箱入り娘は

        3日と持たないほど恐いとこや。               

      「あの子、才能あるで。 スターにはなれんかも知れんが、ええ役者

       にはなれるかもしれん。けど、今ワシが欲しいのは、スターや。

       客の呼べるスターや。」

 

             「今、映画界は厳しい。大京も厳しい。新人をゆっくり育てている

        余裕は、今の大京にはない。」

        けどな、お滝の頼みでは断れんな。ここは、大いなる貸しにしておこうか。

                    このご恩は、一生忘れません。美月をよろしゅうお頼の申します。    

                   

                            秘書の関川に連れられて、挨拶回りをする美月。

                          大部屋では、さっそく新人の禊ぎ、洗礼を受ける。

               

                        床を抜いて作った落とし穴に落ちる。

               

              男性の大部屋俳優さんたちにも、” もみじ ” は晋八を通して抜かりなく

              声をかける。今日入った新人をかばうようでは、” もみじ ”が裸にして

              女部屋にぶら下げてやる、と。   「みんなに言うとくんやで~」

             

              早速、新人の仕事が始まる。女部屋全員の衣装取り。古参衣装係・榊原

     紀代麿(麿 赤兒さん)の投げたキセルを、辛うじて避けた美月。「椿屋」

     の娘だけのことはある。お辞儀の仕方はまぁまぁだなと言われる。「黒田

     のおっさん、 頭 痛めとったけど、お前は案外チャンバラに向いとるかも

               しれん。ワシのキセルをよう避けた。」

     「有難うございます。頑張ります。」「プロは、頑張るのが当たり前。」

     「勉強になります。」「撮影所は、勉強するところやない。腕前を披露

     するところや。勉強したかったら、学校行き。」

      

     大部屋に入った新人は、禊ぎとして穴にはみんな一度ははまるらしい。

     翌日の仕事の確認をすると、美月は、午後から町娘の役が付いていた。

     

    

     幸太郎が撮影所に到着。「お~、ダイビングミッキー、どうしたんや、

     青い顔して。池にでもはめられたんか。あ~、懐かしな。俺も、ふん

     どし一丁で火の見櫓にくくられたことあった~~、寒い日でな。青春

     とは残酷なもんや。出番まで、元気やったら俺の部屋へ顔出し。」

 

            壊れた椅子に座って尻もちをつく。

   

              

 

       この時、私は初めて気付いた。私は、いじめられていたんだ。

 

                 美月の家では

                美月初出社の日。パパは話しかけてきたママに ” うるさい ” と言って

      しまった。

        オードリーのことは言わんといてくれ、と拗ねている。

      考えたくない。想像もしたくない。僕の耳に入れんといてくれ。

     「仕方ないじゃないの。もう大京映画に入っちゃったんだから。東京に

      行かなかっただけでも良かったでしょ。パパが心配するラブシーンを

      するのは、スターさんだけ。美月は、今日撮影所に入ったばかり。挨

      拶回りか、通行人がせいぜいよ。」

 

                旅の娘に扮している美月。

      

                 杖が折れてよろけ、

      

            駕籠にぶつかり、かつらが外れる。

      

               心配そうな日高監督や杉本さんたち

       

                              大部屋女優たちの策略?

      

         町娘では、川に突き落とされてずぶ濡れとなり、

      

                          ” すみません ” の連発

      

           監督さんたちも何もできず、心配そうに見守る。  

               

                     錠島も晋八も手助け出来ず、歯痒いばかり、、。

 

             私の大部屋生活はこうして始まった。

       私の夢、私の心のふるさとであった撮影所は、お母ちゃまの言う

       通り、恐ろしいところでもあった。

                  けど、負けへん。

      撮影所からの帰り道、晋八が心配して待っていて、美月を助けられない

      ことを謝る。

     「すまん。お前を助けてやれへんかった。辛抱してくれ。撮影所に入って

      来た新人は、みんな先輩の禊ぎを受けるんや。それが、しきたりなんや。」

               「助けたいけど、ワイが庇うとお前がもっとやられるんや。堪(こら)えてくれ。

                 すまん。ほんま、すまん。」

               「晋八君が謝ることないやん。みんなが我慢できることやったら、私かて我慢

                できるわ。」

               「助けてやれへんけど、ワイはいっつもお前の味方やからな。」

               「ありがとう。せや、葉隠仙鋭完結篇の千吉の役・・・」

     「あれな~ほんまやったらワイがやる役なんやけど、芝居があかんねん、

      ワイ。役、取られてしもた。」

     「厳しいね~、役者って。」

     「最後は千吉が先鋭を殺すんやで~。因果な運命やな~~。6年前までは、

      そんな役やなんて思えへんかったわ~。」

     (美)「流れ橋」(晋)「夕日が落ちそうで」(美)「二人が入れ替わっ

        たんや。」(晋)「お前、戻ってきたんやな。」

 

      

               ジョーが通りかかり、

 

              何も言わずに通り過ぎて行った。

          あの人がしゃべったのを、聞いたことがなかった。