2024 舟木一夫 FRIEND CONCERT NO.85  | 満天の星Lovelyのブログ

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60周年をあれほどに輝かせながら61周年へと繋げていかれた舟木さん、本当にお見事でした!
2023年もこれからもずっと、素晴らしい夢時間を頂けますように・・・。

             2024 舟木一夫

            FRIEND CONCERT NO.85

         2024.7.3(水) 15:00

         なかのZERO 大ホール

 

 

     真夏の日差しの中、JR中野駅南口から線路沿いに上り坂の道を歩いて、

     やっとZEROホールに到着。

 

                                  なかのZEROホール 正面玄関

大ホール入り口

         遠藤先生17回忌ということで、後援会より頂きました。

   

 

              ――――― 偲ぶ 十七回忌

                  「遠藤実の世界」

 

     舟木さんは、グレーの大き目チェック柄のスリーピースに、品の良い光沢の

     ある黄色のネクタイ ~ ~通常コンサートよりも少しリラックスされたお衣

     装でした。 後援会の皆さんとともに、ご恩のある遠藤実先生の17回忌を

     偲ぶ ~ ~ 本当に舟木さんらしい、優しかった先生を暖かく心を込めて偲ぶ

     コンサートが開かれました。

                   オープニング

                    ♪ お月さん今晩は 

 

               今日の真夏のようなこの暑さ、2時半現在、37,5° だったということ

     ですよ。客席が「え~~!」とビックりすると、「ウ・ソ。後援会のコンサ

     ートで、まともなこと言うわけないでしょ」・・私たち、最初から舟木さん

     んにしてやられましたぁ~~。

 

     夏はこれからですが、今日は新発行のお札が出る日でした。誰か、もう手に

     した人はいますか?(ホールを見回して)一人もいない・・・もし一人でも

     いらっしゃったら、一枚頂こうかと思ったんだけど、、、。だんだん(お札

     の肖像画に使われる方の)貫録がなくなってきているような感じがしますね。

     「聖徳太子」の方が、馴染みがあるから落ち着きます。

 

              遠藤先生の演歌の中で、取り敢えず ” らしいな~ ” というのを2つ。

 

                                           ♪ みちづれ ♪ 他人船 

 

     遠藤先生は、わりと感性で曲を作られるというか、心に浮かんで来るという

     のでしょうか。それぞれの作曲家のメロディの特徴を、言葉で言い表わすの

     は難しいので、吉田メロディとか、遠藤メロディ、〇〇メロディとか言って

     しまいますが、、、。

 

     遠藤先生は子供の頃いろいろ大変なことがおありだったからか、純なところ    

     がありました。純情で情にもろいところがおありだったのは、船村先生も同

     じでした。

               

              ♪ からたち日記 ♪ 星影のワルツ 

 

     短い詩(詞)に曲をつけるのは、遠藤先生や船村先生はお上手ですね。

     演歌は、男と女がどうしたこうしたということになりますから、どうしても

     スローテンポで悲しい歌が多い。遠藤先生が僕に作って下さった曲は、どう

     やら「舟木一夫用の引き出し」があったようです。デビューして一年くらい

     して、あれ、ちょっとニュアンスが違ってきたみたいと、気が付きました。

 

        ♪ 花咲く乙女たち ♪ 若いふたり ♪ 東京新宿恋の街 

 

     ♪ 花咲く乙女たち は、ちょっとここへ放り込んでみました。

     ♪ 東京新宿恋の街 は、遠藤先生作曲であることを見逃し勝ちな曲ですね。

     同じリズムの系統ということで、(アバウト9の皆さんに)譜面を二つ前に

     戻してくれる? イントロ風に・・・

 

     バンドの皆さんが演奏を始めると、舟木さんはそれではないという風に演奏

     を止め、「違うよ、二つ前の ♪ 花咲く乙女たち からやってほしいの」

     ということで、♪ 花咲く乙女たち  と ♪ 若いふたり のイントロを特

     別に続けてお聴きすることが出来ました。 

 

     ♪ 若いふたり のリズムはドドンパで、♪ 花咲く乙女たち のリズムも同

     じ系統・・・舟木さんは遠藤先生に直接尋ねられたということですが、先生

     ご本人も「俺もわからないんだよ~」ということで、「♪ 花咲く乙女たち 

     のリズムは、ドドンピというの」だそうです。

 

     ドドンパでも、ドドンピでも構わないけど・・・(あるいは錯覚で、ドドン

     ピでもビビンバでも構わない と聞こえたような・・・お空の彼方の遠藤先

     生、ドドンピご紹介の舟木さん、ごめんなさい)今度はブルース系で・・・

     

            ♪ 十字路 ♪ くちなしの花 ♪ すきま風 

 

     ♪ くちなしの花 では、渡 哲也 さんの野太い、ゴツゴツした声を思い出し

     ます。下手な方がいい、あるいは上手くない方がいいといわれる曲もありま

     すが、あのゴツゴツした感じ、歌っているのか半分語っているのか、音域も

     広くなく、分かり易いメロディが付けてあります。

     千 昌夫さん は、” い ” と ” え ” を曖昧に歌われますが、そいいう歌い手の

     個性を生かした曲を作られるのは、さすがにプロの作曲家です。

 

                 海の歌を3種

        ボゥ~という汽笛が聞こえてきて、ここはもう港です。

            ♪ 初恋マドロス ♪ 哀愁出船 

      

        今度は、波の音が聞こえてきました。 ♪ 襟裳岬 

 

     80を迎えたら、長い間歩いてきた芸能界のシャレになっている裏話を色々、

     揚げ足取りも含めて話せたら楽しいかな?なんて、、。後援会の皆さんには、

     手始めに一つくらい話した方がいいかな、ということでお聴きしましたが、

     来年からは、誰にも遠慮せず、ビシバシと行くんだそうです。

 

        ラストブロックは、遠藤先生の本領発揮というところでしょう。

 

       ♪ 未練ごころ ♪ 夢追い酒 ♪ ギター仁義 ♪ ソーラン渡り鳥 

 

                    アンコール

                  ♪北国の春

 

     ラストブロックからアンコールまでは、ぜひともお聴きしたい曲ばかりで

     した。その上に加えて、今回の ♪ すきま風 は、絶品として心に残りま

     した。

 

               舟木さんの80年近い生涯がすべて詰まっている今のお声を、たっぷりと

               聴かせて頂いて、充実感いっぱいでZEROホールを後にすることが出来ま

     した。演歌と言えども、舟木さんの咽喉を狭めない歌い方で、どんなに心

     地良い時間を過ごせたことでしょう。爽やかで甘く素敵なデビュー時のお

     声にはまだ備わっていなかった細やかな人生の襞々のあれこれを、遠藤先

     生の楽曲と舟木さんのお声で、今まで以上にしっかりと受け止めることが

     できたような気がしています。お互いに、客席の私たちにも、それだけの

     年月があったということですね。

  

 

 

 

 

                   終演後の賑わい

     

     傘寿を迎えられる舟木さんの来年からのお声も、ますます煌めいて、深く、

     喩えようのない輝きに満ちていますように、、、。改めて遠藤先生の曲

     を聞かせて頂き、有難うございました。