舟木一夫シアターコンサート
㏌ 新橋演舞場
２０２３．３．２７（月）～３・２９（水）
千穐楽 ３．２９（水）
正面玄関パネル
その左横の公演案内
采女橋ふもとの桜はもう葉桜に
采女公園の桜は満開
柳の下を演舞場に向かう人々
第一部
昨日にもまして素敵なブルースの世界でした。
特に、♪黒い花びら からラストにかけての曲（♪女と男のブルース
♪赤いグラス、ラスト３の♪赤坂の夜は更けゆく ♪グッド・ナイト
♪夜霧よ今夜もありがとう など）は、平凡な日常の暮らしにはご縁
のない煌びやかな別世界に連れて行って頂きました。
それぞれに皆さんの思い入れやお気に入りの曲があることでしょう。
選ぶなんてとてもできないほどに舟木さんのムーディなブルースに酔わ
された二日間でした。
まだ幼さの残っている20歳前後の声で歌っても、お客様に伝わりはしな
いと気づいて、舟木さんは本当の男の声が出来上がる45歳を過ぎたあた
りから日本のオリジナルな軽音楽であるブルースを歌っていかれたよう
でした。
ブルースとは、男と女でしか編めない編み物（のようなもの）・・・
なんて、素敵な言葉をお聞きしました。
ジャケットの左胸に手を入れたり、右手をポケットに入れたりの粋な姿
を残してブルースの世界から消えていかれた舟木さん。ステージをすっ
かりブルース仕様に創っていかれたｐたけさんのピアノや小林さんのサ
ックスなどの音とともに、舟木さんの後姿の残像が今もフラッシュバッ
クしております。
第二部
すみませんね、ツギハギだらけのジャケットで、、、。予算が足りなか
ったものですからと、薄いグレーのジャケットをジョークにしたり、
スタンディングの後、
忘れないうちにジャケット着替えてきます。もう一枚持っているんです
から、、。（👏👏）ジャケット替えるだけで拍手を頂けるなら、もう
一枚替えようかなどとトークでも楽しいお喋り。臙脂色や藤色のジャケ
ット、アンコールでのロングスカーフをなびかせた黒タキシードなど、
ステージ衣装やトークでも客席を楽しませて下さった舟木さんでした。
ここまでくると、後はどこまでやれるかという話になってきます。何と
か８０までは辿りつけそうですが、そこ（８０）までやってみないことに
はわからない、後は五里霧中、、。僕も立派なジイサン（でも舟木さんの
場合は♯G3ですよね）、、僕だけ元気でも話は進みません。どちらが欠け
ても成り立たないことですから、そちら様も、どうぞお元気で。
～～～～～～～～～
１０代でデビューして西條先生には大変に可愛がって頂きました。先生の
おかげで抒情歌という大切なジャンルを頂いて大変に幸せなことでした。
今、西條先生の曲を持ち歌として現役で歌っているのは、僕だけになって
しまいました。（専属制でしたから、コロムビアの歌手しか歌っていません）
一番後輩の、僕だけが残ってしまいました。
♪ 吉野木挽唄～絶唱 ♪ 夕笛 ♪ 恋唄
こういう風景も、すっかり見られなくなりましたね。
ラストは、僕の好きな歌だけを勝手に並べました。
♪ たそがれの人 ♪ 哀愁の夜 ♪ 高原のお嬢さん
♪ 哀愁の夜 の舟木さんの口笛が静かに消えゆくと、ホール全体にレーザ
ー光線の乱射。
ステージでは、舟木さんの足元を薄いグリーンの輪が渦巻いたり、歌詞に合
わせてぴたりと止まった光線の下に、高原の樹木の白く型どられた葉がいっ
ぱいに広がったり、見事なライティングを存分に楽しむことができました。
♪ 高原のお嬢さん
作詩：関沢新一 作曲：松尾健司
あの人に逢いたい
たまらなく逢いたい
高原に風はわたり
白樺はゆれていた
夏がゆけば 恋も終ると
あの人はいつも 言ってた
リーフ・リーフ・・・
君にぼくの 恋を語ろう
つぶらなる瞳よ
つぶらなる瞳よ
高原の夏は過ぎて
別れゆく夜はきた
一人よせる 夢ははてなく
残り火は 赤く燃えてた
リーフ・リーフ・・・
ぼくの恋は 消えてしまった
（バラードで）
あの人に逢いたい
たまらなく逢いたい
東京の空のどこか
あの人は住んでいる
せめて いちど逢ってききたい
夏の日の 恋は嘘かと
リーフ・リーフ・・・
東京の 秋は淋しい
（4番・・舟木さん自作）
たそがれは 切なく
面影は はるばる
切れぎれの噂遠く
ひとり行く旅の果て
時は巡り 春は移ろい
胸深く にじむあの人
リーフ・リーフ・・・
今は一人 たどる想い出
リーフ・リーフ・・・
君にぼくの 恋を語ろう
多彩なアレンジで ♪ 高原のお嬢さん の４番までをお聴き出来て、本当に幸運
でした。ホール中をレーザー光線が駆け巡るなか、舟木さんが三方へご挨拶。客
席も感謝を込めて手を振っているうち、緞帳が降り始めて拍手が続いていき、
さぁアンコール。
舟木さんナレーション
『この歌を口ずさむとき、１７歳の想いが溢れる』
アンコール
♪ 湖 愁
誰にも歌えない、舟木さんだけのブルースの世界、オンリーワンのブルース特集。
そしてたくさんのヒットソング、「舟木一夫」へと導いてくれた大切な曲 ♪湖 愁
のアンコール。宝物がいっぱい詰まった極上のプレゼントを贈って頂いた、新橋演
舞場のシアターコンサートでした。
終演後、お見送りをされる皆さん
東銀座駅にて
お土産は、 新橋演舞場新商品と組み合わせた
舟木さんのアクリルスタンド
みんな大好き かりんとう （スーツ着用の舟木さんは品切れでした）