ジョージ秋山氏の訃報に接して・・・ | 満天の星Lovelyのブログ

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60周年をあれほどに輝かせながら61周年へと繋げていかれた舟木さん、本当にお見事でした!
2023年もこれからもずっと、素晴らしい夢時間を頂けますように・・・。

 

            ジョージ秋山氏の訃報に接して・・・

 

                          『浮浪雲』原作者・ジョージ秋山氏の訃報が報じられた。

            1973年から2017年まで、44年もの長期にわたりコミック誌に連載された

            『浮浪雲』

                            

            舟木さん演じる雲さんでこの作品と秋山氏を知ったのだが、昨年11月、

            新歌舞伎座で上演された舞台を拝見したばかり・・・

            舟木さんより2歳だけ年上だから、まだまだ早すぎるのに、、。

            原作者がなくなられて、とても残念に思う。

 

                舟木さんの舞台『浮浪雲」を辿ってみた。

 

                           中日劇場での初演

                      舟木一夫特別公演 『浮浪雲』

                           2009.6.6~28

 

 

 

                  雲さんが大好き女房のかめさんには、音無美紀子さん

                  とてもお似合いの共演だったとか、

                  このときの舞台を拝見できてないのが残念で仕方ないが、

                  パンフレットを入手して、浮浪はぐれ)の雲さんのちょんちょこ

                  りんの頭や、赤い金魚のおべべを楽しんでいた。

                  自然と口元がほころんでくる。

 

                  原作者のジョージ秋山さんが、「わたしの舟木一夫論」として、

                  一文を寄せて下さっている。

 

        ~~~~~~

        とまどい傷つけ、傷つけられの青春最中に舟木一夫がいた そして若者を魅了した 

        希望と夢を与えたものだ あの欲張らない歌声 大らかな歌声が若者を魅了したも

        のだ  そしてみんな大人になった 大人にはなったが みな青春の灯は消えては

        いない ふり返るとそこに舟木一夫がいる  舟木一夫の歌声が聞こえてくる

        ~~~~~~~

        あの青春歌謡の舟木一夫 今は人生歌謡の舟木一夫になった 生真面目の人柄

        が醸し出す偽らざる大人の歌謡曲だ 国民的歌手というなら それは紛れもなく

        舟木一夫だと思う しかし舟木一夫は そんなことは意識もせず ただ歌う歌い続け

        る 何の芸術的はったりもなく歌い続けている

        ~~~~~~~

        諍いごとが多い この平成の世にあって救いは 全国民の心の中に舟木一夫の歌

        声が染み込んでいることかと思う  樹々の中にも草花の中にも海や山 青空の中

        にも舟木一夫が染み込んでいる

 

              かさばらない舟木一夫の歌声が

              安らかに生きる人々の邪魔にならない歌声が    

 

                 ジョージ秋山さん、よくぞ書いて下さいました。 舟木さんのステージの心地よさ、

        その病み付きになっていく心の在りかを解明して下さいました。

        長きにわたっての浮浪はぐれ)の雲さん一家の物語は、生き難い世の中を肩の力

        を抜いて柔らかく生きていく息抜きの知恵ともなって、多くの人々に愛され支持さ

        れました。 「私の舟木一夫論」をこのように書いて下さった先生であるからこそ、

        と思えます。(浮浪の雲さんには、二度しかお目に掛かれていないのに、大変に

        僭越なことで申し訳ありません)

        浮浪の雲さんが、ででんでんでんと 花道から軽やかに六方を踏んでまた私たち

        の前に現われてくれることをお待ちしています。

        お疲れ様でした。 ご冥福をお祈りいたします。

        

                 

                        芸能生活50周年記念 

          舟木一夫特別公演 『浮浪雲』

                    新歌舞伎座    2012.9.3~22

 

 

 

                 雲さんにぞっこんの女房・かめサンは 秋吉久美子さん

                  可愛らしいかめサン・・・雲さんもぞっこん

 

 

新歌舞伎座開場60周年記念

舟木一夫特別公演 『浮浪雲 最強のかめサン-

                    新歌舞伎座    2019.11.1~20

 

 

                   最強のかめサン は、水谷八重子さん 

                   やっぱりかめサンは雲さんが大好き

                 ほのぼの、ご夫婦仲のいい雲さんとかめサンだった

 

    

 

 

           品川宿問屋場の頭ながら、飄々と生きる遊び人の浮浪(はぐれ)の雲さん。

           雲さんにぞっこんの妻、かめサン。出来の良い息子・新之助や可愛いお花

           ちゃん、ご近所様や夢屋一家で働く、訳ありの人たちもみんなファミリー。

           強くてかっこいい浮浪(はぐれ)の雲さんをみんなが頼りにして、大好き、、。

 

           最後の場面で、 息子・新之助が、雲さんに尋ねる。

           「 私にして欲しいこととか、こうなってほしいとか、希望はありますか?」

                         「何にもありません。」 

                  「では、ほかにどんな希望もないのですか?」

                           「あります。」

                        「丈夫で暮らして下さい」

                     

                    我が子には、つつがなく丈夫で暮らすことだけを願う雲さん ・・・ 究極の親の

          愛はこれ、・・・本当に忘れられない台詞、場面でしたよ、はぐれ様。

             

          脚本家の先生にお芝居の新作を作って頂いて、これからもまだまだ浮雲(はぐれ)

              の雲さんに逢いに行きたいです。