舟木一夫 特別公演 通し狂言 『 忠臣蔵 』
2017.12.2(土)~12.24(日) 新橋演舞場
後編 雪の巻
まとめ(12)
<第五場> 吉良邸
「討入り」 (その深夜)
B 中庭から屋敷内
C 上杉邸(同じ頃)
D 炭小屋前

吉良 上野介 : 林 与一
清水 一学が炭小屋から出てくるが、堀部安兵衛に
斬られる。
いたぞ~。
お~。
いたぞ~。
おう、その額の傷は、まさしく上野介。
ヒューヒューと合図の笛が鳴る。

馬鹿な主君に馬鹿な家来どもめ。
(内蔵助) 吉良様にござりまするな。
(上野介) 貴様が大石か。
よくぞ追いつめたものよ。
(内蔵助) 亡君になり代わり、その首級(みしるし) 頂戴仕る。
(上野介) 内匠頭め。
(内蔵助) いざ、ご生害(しょうがい)

一同、勝鬨。
えいえい お~。
えいえい お~。
えいえい お~。



内蔵助はじめ浪士一行は、両国橋のたもと、東雲(しののめ)の愛宕下で
上杉の加勢を待った。
が、一時、それも杞憂と悟り、浅野家菩提寺の芝・高輪泉岳寺に向った。

(2017.11.27)
そうして、内匠頭の墓前に吉良上野介の首級
(みしるし) を手向け、一同、涙にくれた。
富森助右衛門と吉田忠左衛門は、愛宕下・
仙石伯耆守の屋敷へ行き、自首した。
一行は細川越中守ほか四家にお預けとなり、
それぞれの思いを胸に、幕府の沙汰を待って
いたのである。
(2017.11.27)