in 新歌舞伎座
2018.3.28(水) 17:00
2018.3.29(火) 12:30 16:30
![イメージ 1](https://stat.ameba.jp/user_images/20190627/11/mantennohosilovely/cd/ea/j/o0456061614482510046.jpg?caw=800)
29日は、舞妓さんがプレゼントの列に並ばれた。 ![イメージ 2](https://stat.ameba.jp/user_images/20190627/11/mantennohosilovely/42/82/p/o0100015014482510049.png?caw=800)
![イメージ 2](https://stat.ameba.jp/user_images/20190627/11/mantennohosilovely/42/82/p/o0100015014482510049.png?caw=800)
”おこしやす” ” 随分若手の方が、来てくれました ”
![イメージ 3](https://stat.ameba.jp/user_images/20190627/11/mantennohosilovely/0b/7f/j/o0150015014482510056.jpg?caw=800)
ひと頃、しょうゆ顔というのが流行でしたけど、私
の
ように正統派の二枚目は、もう古いのでしょう。
![イメージ 3](https://stat.ameba.jp/user_images/20190627/11/mantennohosilovely/0b/7f/j/o0150015014482510056.jpg?caw=800)
「絶唱」では、おばあちゃんのファンがたくさんお
られました。 息子さんや身内の方が戦争へ行か
れて、そういうことで見ていて下さったようです。
<第一部> 舟木一夫ヒットパレード
オープニング
![イメージ 4](https://stat.ameba.jp/user_images/20190627/11/mantennohosilovely/61/13/j/o0546034214482510059.jpg?caw=800)
(舟友さんがプレゼントされた花束)
改めまして、本日はようこそお越し下さいまして、有り難うございます。
![イメージ 5](https://stat.ameba.jp/user_images/20190627/11/mantennohosilovely/71/ee/j/o0160022514482510069.jpg?caw=800)
![イメージ 6](https://stat.ameba.jp/user_images/20190627/11/mantennohosilovely/2a/b4/j/o0167023514482510073.jpg?caw=800)
![イメージ 7](https://stat.ameba.jp/user_images/20190627/11/mantennohosilovely/3a/18/j/o0158022314482510081.jpg?caw=800)
ひばりの翔んだ日々、
(敬称略です
が)
ここ何年か続けてきましたが、どうもカバーといういい方は、軽くていけないなと思いますね。
先輩の歌を後輩が歌い直す、、、カバーと言って欲しくない思いが個人的にはあります。
『日本の名曲たち』 はシリーズ化しているもので、今日もその一部に過ぎませんが、そちらは
2部のほうで。 1部は、どれも名曲揃いです。
♪ たそがれの人
♪ 高原のお嬢さん(バラードヴァージョンで)
♪ 哀愁の夜
![イメージ 8](https://stat.ameba.jp/user_images/20190627/11/mantennohosilovely/de/8a/j/o0144020014482510087.jpg?caw=800)
僕は随分と作品に恵まれた歌い手だということを、思っても
みませんでしたね。 若い頃は気が付かないで歌っていまし
た。 それに気が付いたのは、50代に入ってから。 自分は
本当に歌が好きなんだと気が付いたのは、65~6の頃。
” 遅すぎるよ、お前 ” ということですよね。
次は♪銭形、、、と思いましたが、、、、♪ 絶唱 です。
![イメージ 9](https://stat.ameba.jp/user_images/20190627/11/mantennohosilovely/e2/c9/j/o0233016914482510095.jpg?caw=800)
♪ 絶唱
スタンディング&サインボール投げ
♪ 銭形平次
今日は、割とボールが行ったね。
一部の方は、もう何~にも考えないで、この辺りの歌で締めさせて頂きます。
♪ 高校三年生
♪ 学園広場
どうぞ、一息お入れください。
<第二部> 日本の名曲たち「ふるさとの・・・」
![イメージ 10](https://stat.ameba.jp/user_images/20190627/11/mantennohosilovely/2c/b6/j/o0479029914482510103.jpg?caw=800)
日本の名曲たち 「ふるさとの、、、」 は、スペシャルでやらせて頂いていましたが、去年の
55周年で一旦、元に戻しました。 今年どうする ? とスタッフと相談しまして、 やっぱり
やることにしよう、 ということになりました。
” ふるさと” と言えば、盛岡地方、青森地方など北の方が思い浮かびますが、山や川の
自然だけではなく、「ふるさとの、、、」 といえば、まず ”人” が来ますね。
![イメージ 11](https://stat.ameba.jp/user_images/20190627/11/mantennohosilovely/72/39/p/o0134015014482510111.png?caw=800)
かけたまま、帰って来なかったとか。 ![イメージ 12](https://stat.ameba.jp/user_images/20190627/11/mantennohosilovely/58/0c/p/o0173020014482510119.png?caw=800)
![イメージ 12](https://stat.ameba.jp/user_images/20190627/11/mantennohosilovely/58/0c/p/o0173020014482510119.png?caw=800)
影法師にしても、季節によって振り返ってみると影
の長さが違っています。 こういう違う景色を、僕な
りにヴァリエーションをつけてやってみたいと思いま
す。 どうぞ、お楽しみ下さい。
♪ 小島通いの郵便船
♪ 逢いたいなァあの人に
♪ ふるさとの燈台
![イメージ 13](https://stat.ameba.jp/user_images/20190627/11/mantennohosilovely/28/42/p/o0200017214482510124.png?caw=800)
伸びやかと言おうか、緩やかと言おうか、、今日出てくる
歌の中では一番古いですね。
今でも四国の方では、タバコ畑なんてあるんでしょうか。
今回選んだのは、昭和27年から昭和55年くらいまでの
曲ですが、テーマがテーマだけに選ぶのに苦労しますね。
名曲が多いから。
僕らの世代は、、、勝手に一緒にしていますが、、、大なり
小なり、三橋美智也さんの歌を聴いてきていますが、あれくらい豊かに ”ふるさと ” を歌い
上げた歌い手さんはいませんね。 ただ一人、と言い切っちゃっていいと思います。
” ふるさと ” の広さ、深さをイメージで、 僕らの世代に置いていった、、、とんでもないもの
がありますね。 あの声で歌われたものを後輩が歌うのは難しいのですが、3つ4つ、いっ
てみようかと思います。
♪ リンゴ村から
♪ 月の峠路
♪ 夕焼けとんび
♪ おさげと花と地蔵さんと
こういう歌が流行っていた頃は、流行歌の第Ⅲ期黄金時代と言われていました。 僕らが
デビューしてワ~ワ~言われていた頃は、流行歌第Ⅳ期黄金時代と言われました。
![イメージ 14](https://stat.ameba.jp/user_images/20190627/11/mantennohosilovely/15/e1/j/o0220028914482510133.jpg?caw=800)
人は、落ち着いていたんですね。
僕らの世代が育った頃、 一宮市萩原町串作(くしつくり)1015、、
僕の本籍ですが、、キュウリ、ナス、スイカなどは、買ったこと
はありません。 友達は皆、農家の長男坊。 みんな、持って来
てくれました。
藁がこういう風に積んであって、そこで働いていた姉さんかぶ
りのおばちゃんとか、、、。
色変わりと言っては語幣がありますが、思いっきり南のふるさとを2つ、並べて
みました。
♪ 島育ち
♪ 島のブルース
この辺りから、後になって♪ 島唄、♪涙そうそう などの歌が出て来ましたね。
南国独特のメロディで、しょっちゅう歌っている人間からみると、あれっという音の
取り方をしています。 不思議な取り方をしていますが、南国のメロディを流行歌
風に柔らかくして用いたのでしょう。
![イメージ 15](https://stat.ameba.jp/user_images/20190627/11/mantennohosilovely/62/6e/p/o0143013914482510136.png?caw=800)
北へ行くと、アイヌのメロディが強いですね。
三橋さんが歌っている頃とこんなに違ってきた、、、
北の歌が時間が経つとこういう風に変わって来るのか、
という歌を4つばかり繋げてみます。
♪ 北国の春
♪ 帰ろかな
♪ 与作
♪ 帰ってこいよ
こうやって並べてみますと、昭和の歌というのは凄いですね。 流行歌黄金時代と
云われてるのも分かります。 昭和55年頃まで、ちゃんと吹いていたんですね。
間違いなく吹いていたんですね。
今は使わなくなっている言葉でも、ちゃんと歌えば、その使わなくなった言葉も生きて
きます。 世代という意味では、3年くらいの差はあっても同じことでしょう。
![イメージ 16](https://stat.ameba.jp/user_images/20190627/11/mantennohosilovely/d3/19/j/o0300016914482510141.jpg?caw=800)
今日はお一人お一人に、ふるさとに浸っ
て頂ければと、、。
おばあちゃんであろうと、山や川であろう
と、、。
( 歌というのは歌い手によって随分と変
わるものだから、舟木さんの持ち歌でも
あんまり合わない人が歌うと淋しい。
上手い下手より個性だから、景色が食い違うと辛いものがあるというお話の後)
これから先は、大人っぽい、情が大変に深い、渡し舟の方の船頭唄です。
八代くんの「舟唄」とは全然違ったニュアンスですが、情が深くて色っぽい、素晴
らしい大人の世界です。 お楽しみ下さい。
♪ おんな船頭唄
![イメージ 17](https://stat.ameba.jp/user_images/20190627/11/mantennohosilovely/b9/f3/j/o0900060414482510147.jpg?caw=800)
♪ 島の舟唄
♪ 船方さんよ
♪ 親子舟唄
![イメージ 18](https://stat.ameba.jp/user_images/20190627/11/mantennohosilovely/03/4b/j/o0223018814482510153.jpg?caw=800)
アンコール
♪ ふるさとの話をしよう
♪ 南国土佐を後にして
![イメージ 19](https://stat.ameba.jp/user_images/20190627/11/mantennohosilovely/30/8e/j/o0570043314482510161.jpg?caw=800)
もしかしたら、 新歌舞伎座ならではの一部 ” ふるさと浪花スペシャル ” が加わるの
かも、、、なんてことも思ってみたが、曲目・構成は中日劇場と同じであった。もうこれ
以上ないくらいの見事な舟木ワールドだもの、全く見当違いの淡い期待もいいところ
であった。
膨大な名曲の中から、舟木さんが考え抜かれてまとめられた選りすぐりの、そのまた
名曲の数々。 今では歌われることも少なくなった昭和20年代からの曲を掘り起こし、
大劇場で皆さんに届けられた舟木さん。 三橋美智也さんや田端義夫さん、そして作
家の先生方がどんなに嬉しくお喜びのことか、と思う。
若手演歌歌手が 「 昭和の名曲 」 としてこれらの楽曲を歌われているケースもあるが、
私たちにはやはり ” 景色を見ていた世代 ” の歌い手さんによって、” 景色が見える”
ように歌って届けて頂きたい。
その意味では、 今回の第2部後半の、♪ 北国の春 ♪ 帰ろかな ♪ 与作
♪ 帰ってこいよ に、まったく引き摺り込まれてしまった。
♪ トントントン~ の響きに、 藁を打つ女房を愛しく思う与作の気持ちが溢れる、、、
舟木さんが ♪ トントントン~ と歌われる度、何度も溢れる、、、。
♪ 与作 与作 もう夜が明ける
与作 与作 お山が呼んでいる ホーホー ホーホー.
与作 与 作 お山が呼んでいる ホーホー ホーホー
ホーホー ホーホー
センター階段上で歌われる舟木さんの歌に添って、ブルーのライト~白のライト~赤の
ライト~ と変わっていくステージに目を奪われ、 時折鋭く入るサックスに耳をそばだ
てる。 最後に舟木さんが♪ ホーホー と入って行かれるところ、、、” 舟木さん、どう
行かれるか ” と、メンバーに合図する陶山さんの動きも見逃せない。
♪ 帰ってこいよ では、間奏のパーカッションとドラムの競演に目が釘づけとなる。
![イメージ 20](https://stat.ameba.jp/user_images/20190627/11/mantennohosilovely/86/11/j/o0135009714482510164.jpg?caw=800)
しないよという会話が成り立っているように打ち合うお二人、見
つめる舟木さん、、、時間が短かすぎる、、。
![イメージ 21](https://stat.ameba.jp/user_images/20190627/11/mantennohosilovely/f6/8d/p/o0075006514482510170.png?caw=800)
鳴り続けている太棹三味線の音が、お岩木山からの
津軽の風を吹き付けてくる。
ふるさとの話をしながらふるさとへ思いを馳せ、北国の春を思いながら帰ろうかなと
迷い、帰って来いよと呼び寄せるように吹いて誘う、ふるさとの風。
歌い終わって、 舟木さんを見詰める私(たち)の恋心、 親心の上に郷愁という里心まで
たっぷりと引き出して、なお端然と佇む舟木さん。 満席の3階までをゆっくりと見上げる
こぼれる笑顔に、舟木さんご自身の充足感も溢れているようだった。
お若い頃に出会った先輩歌手(東海林太郎さん、伊藤久男さん、菅原洋一さんなど)や
デビューの近い皆さんとの愉快なエピソードもたっぷりと盛り込んで、客席を寛がせて下
さりながらも、” テープなんて、そりゃサギだろ ” と正論ながら ” 一言多い舟木でいく ”
姿勢を表明の舟木さん。
恋心も親心も里心も、たっぷりと満たされました。 でも、すぐに切れます。
舟木ワールド賞味期限は、短いのです。
潮吹く魚が泳ぎよるおらんくの池に よさこい よさこい と誘われて、舟木さんの歌声が
耳の奥で鳴り響き、輝く笑顔と端正な姿勢が未だ脳裏に張り付いている。この舟酔いを
どうしてくれる、と叫びたい。そういえばこのコンサートの後、私の都合により ” いかに
素晴らしいコンサートであったか ”、” どんなに舟木さんが素敵で、凄かったか ” を、同
行の舟友さんと語り合う時間が無かった。 いや、あったのだけど充分ではなかった。きっ
と、そのせいに違いない。舟友さんともっともっと語って、新歌舞伎座へ来られなかった
舟友さんにもお話してあげよう。景色の見える舟木さんが、私たちに景色の見えるように
歌って下さり、昔の、今の、心象風景の、ふるさとへ連れて行って下さった 『ふるさとの、
、、』 だったと。