舟木一夫コンサート2018 in新歌舞伎座 | 満天の星Lovelyのブログ

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60周年をあれほどに輝かせながら61周年へと繋げていかれた舟木さん、本当にお見事でした!
2023年もこれからもずっと、素晴らしい夢時間を頂けますように・・・。

         舟木一夫コンサート018
                    in  新歌舞伎座
   
                    2018.3.28(水) 17:00                            
                  2018.3.29(火) 12:30 16:30 

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     29日は、舞妓さんがプレゼントの列に並ばれた。                                                       イメージ 2
      ”おこしやす” 随分若手の方が、来てくれました ”

   イメージ 3      今の男性は、少し濃い顔のほうが流行りですね。
         ひと頃、しょうゆ顔というのが流行でしたけど、私
 のイメージ 3ように正統派の二枚目は、もう古いのでしょう。 
               
     「絶唱」では、おばあちゃんのファンがたくさんお
      られました。 息子さんや身内の方が戦争へ行か 
      れて、そういうことで見ていて下さったようです。

              <第一部>      舟木一夫ヒットパレード                                
                             オープニング
                                           ♪ 東京は恋する

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                     (舟友さんがプレゼントされた花束)
               改めまして、本日はようこそお越し下さいまして、有り難うございます。

イメージ 5      「日本の名曲たち」 ということで、 遠藤実スペシャル、

イメージ 6   船村徹・演歌の旅人、

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ひばりの翔んだ日々、

(敬称略です 
               が)







       ここ何年か続けてきましたが、どうもカバーといういい方は、軽くていけないなと思いますね。
       先輩の歌を後輩が歌い直す、、、カバーと言って欲しくない思いが個人的にはあります。
       『日本の名曲たち』 はシリーズ化しているもので、今日もその一部に過ぎませんが、そちらは
       2部のほうで。 1部は、どれも名曲揃いです。

                                               ♪ たそがれの人
                                               ♪ 高原のお嬢さん(バラードヴァージョンで)
                                               ♪ 哀愁の夜
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      僕は随分と作品に恵まれた歌い手だということを、思っても
      みませんでしたね。 若い頃は気が付かないで歌っていまし
              た。 それに気が付いたのは、50代に入ってから。 自分は
              本当に歌が好きなんだと気が付いたのは、65~6の頃。
              ” 遅すぎるよ、お前 ” ということですよね。


              次は♪銭形、、、と思いましたが、、、、♪ 絶唱 です。 
     
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         ♪ 絶唱

    スタンディング&サインボール投げ
        ♪ 銭形平次

            今日は、割とボールが行ったね。

       
                       一部の方は、もう何~にも考えないで、この辺りの歌で締めさせて頂きます。
                                
                      ♪ 高校三年生
                           ♪ 学園広場

                                                 どうぞ、一息お入れください。

    
              <第二部>   日本の名曲たち「ふるさとの・・・」 
                     ♪ 忘れないさ                          

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     日本の名曲たち 「ふるさとの、、、」 は、スペシャルでやらせて頂いていましたが、去年の
           55周年で一旦、元に戻しました。 今年どうする ? とスタッフと相談しまして、 やっぱり
           やることにしよう、 ということになりました。 
           ” ふるさと”  と言えば、盛岡地方、青森地方など北の方が思い浮かびますが、山や川の
           自然だけではなく、「ふるさとの、、、」 といえば、まず ”人” が来ますね。

 イメージ 11          隣の爺さんは頑固だったとか、隣のおばあさんは、日向ぼっこしに出
           かけたまま、帰って来なかったとか。                                               イメージ 12



     影法師にしても、季節によって振り返ってみると影
     の長さが違っています。 こういう違う景色を、僕な
           りにヴァリエーションをつけてやってみたいと思いま
                                     す。  どうぞ、お楽しみ下さい。


                                           ♪ 小島通いの郵便船
                                           ♪ 逢いたいなァあの人に
                                           ♪ ふるさとの燈台

                                                                   イメージ 13
   伸びやかと言おうか、緩やかと言おうか、、今日出てくる
   歌の中では一番古いですね。                 
   今でも四国の方では、タバコ畑なんてあるんでしょうか。

   今回選んだのは、昭和27年から昭和55年くらいまでの
   曲ですが、テーマがテーマだけに選ぶのに苦労しますね。
   名曲が多いから。

   僕らの世代は、、、勝手に一緒にしていますが、、、大なり
   小なり、三橋美智也さんの歌を聴いてきていますが、あれくらい豊かに ”ふるさと ” を歌い
       上げた歌い手さんはいませんね。 ただ一人、と言い切っちゃっていいと思います。
       ” ふるさと ” の広さ、深さをイメージで、 僕らの世代に置いていった、、、とんでもないもの
       がありますね。 あの声で歌われたものを後輩が歌うのは難しいのですが、3つ4つ、いっ
       てみようかと思います。

                                 ♪ リンゴ村から
                                          ♪ 月の峠路
                                          ♪ 夕焼けとんび
                                          ♪ おさげと花と地蔵さんと
 
         こういう歌が流行っていた頃は、流行歌の第Ⅲ期黄金時代と言われていました。 僕らが
         デビューしてワ~ワ~言われていた頃は、流行歌第Ⅳ期黄金時代と言われました。

イメージ 14   三橋さんは30代後半、、見かけは50代に見えましたが、昔の
   人は、落ち着いていたんですね。

    僕らの世代が育った頃、 一宮市萩原町串作(くしつくり)1015、、
        僕の本籍ですが、、キュウリ、ナス、スイカなどは、買ったこと
        はありません。 友達は皆、農家の長男坊。 みんな、持って来
        てくれました。

        藁がこういう風に積んであって、そこで働いていた姉さんかぶ
        りのおばちゃんとか、、、。


                       色変わりと言っては語幣がありますが、思いっきり南のふるさとを2つ、並べて
                       みました。
                                           ♪ 島育ち
                                                      ♪ 島のブルース

                 この辺りから、後になって♪ 島唄、♪涙そうそう  などの歌が出て来ましたね。
        南国独特のメロディで、しょっちゅう歌っている人間からみると、あれっという音の
        取り方をしています。 不思議な取り方をしていますが、南国のメロディを流行歌
        風に柔らかくして用いたのでしょう。
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        北へ行くと、アイヌのメロディが強いですね。
        三橋さんが歌っている頃とこんなに違ってきた、、、
        北の歌が時間が経つとこういう風に変わって来るのか、
         という歌を4つばかり繋げてみます。

                                   ♪ 北国の春
                      ♪ 帰ろかな
                      ♪ 与作
                      ♪ 帰ってこいよ
                                                     
        こうやって並べてみますと、昭和の歌というのは凄いですね。 流行歌黄金時代と
        云われてるのも分かります。  昭和55年頃まで、ちゃんと吹いていたんですね。 
                 間違いなく吹いていたんですね。
        今は使わなくなっている言葉でも、ちゃんと歌えば、その使わなくなった言葉も生きて
        きます。 世代という意味では、3年くらいの差はあっても同じことでしょう。 

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    今日はお一人お一人に、ふるさとに浸っ
    て頂ければと、、。
    おばあちゃんであろうと、山や川であろう
     と、、。               

     ( 歌というのは歌い手によって随分と変
      わるものだから、舟木さんの持ち歌でも
      あんまり合わない人が歌うと淋しい。

                上手い下手より個性だから、景色が食い違うと辛いものがあるというお話の後)
           これから先は、大人っぽい、情が大変に深い、渡し舟の方の船頭唄です。 
         八代くんの「舟唄」とは全然違ったニュアンスですが、情が深くて色っぽい、素晴
        らしい大人の世界です。 お楽しみ下さい。                                                                                                                                                                         イメージ 17                                                                               ♪ おんな船頭唄        
     ♪ 島の舟唄       
          ♪ 船方さんよ
     ♪ 親子舟唄


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                              アンコール
                    ♪ ふるさとの話をしよう
                         ♪ 南国土佐を後にして

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     もしかしたら、 新歌舞伎座ならではの一部 ” ふるさと浪花スペシャル ” が加わるの
             かも、、、なんてことも思ってみたが、曲目・構成は中日劇場と同じであった。もうこれ
             以上ないくらいの見事な舟木ワールドだもの、全く見当違いの淡い期待もいいところ
             であった。
             膨大な名曲の中から、舟木さんが考え抜かれてまとめられた選りすぐりの、そのまた
             名曲の数々。 今では歌われることも少なくなった昭和20年代からの曲を掘り起こし、
      大劇場で皆さんに届けられた舟木さん。  三橋美智也さんや田端義夫さん、そして作
      家の先生方がどんなに嬉しくお喜びのことか、と思う。 
             若手演歌歌手が 「 昭和の名曲 」 としてこれらの楽曲を歌われているケースもあるが、
             私たちにはやはり ” 景色を見ていた世代 ” の歌い手さんによって、” 景色が見える”
             ように歌って届けて頂きたい。

             その意味では、 今回の第2部後半の、♪ 北国の春   ♪ 帰ろかな   ♪ 与作 
      ♪ 帰ってこいよ に、まったく引き摺り込まれてしまった。 

             ♪ トントントン~  の響きに、 藁を打つ女房を愛しく思う与作の気持ちが溢れる、、、
              舟木さんが ♪ トントントン~ と歌われる度、何度も溢れる、、、。   

         ♪ 与作  与作  もう夜が明ける
             与作  与作  お山が呼んでいる  ホーホー ホーホー.               
                    与作  与 作  お山が呼んでいる  ホーホー ホーホー

                                           ホーホー ホーホー

          センター階段上で歌われる舟木さんの歌に添って、ブルーのライト~白のライト~赤の
       ライト~  と変わっていくステージに目を奪われ、 時折鋭く入るサックスに耳をそばだ
      てる。 最後に舟木さんが♪ ホーホー と入って行かれるところ、、、” 舟木さん、どう
            行かれるか ”  と、メンバーに合図する陶山さんの動きも見逃せない。

     ♪ 帰ってこいよ では、間奏のパーカッションとドラムの競演に目が釘づけとなる。

イメージ 20      まるで、お互いに、舟木さんとこの曲を盛り上げるんだ、負けは
      しないよという会話が成り立っているように打ち合うお二人、見
      つめる舟木さん、、、時間が短かすぎる、、。  
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      鳴り続けている太棹三味線の音が、お岩木山からの
                    津軽の風を吹き付けてくる。

          ふるさとの話をしながらふるさとへ思いを馳せ、北国の春を思いながら帰ろうかなと
           迷い、帰って来いよと呼び寄せるように吹いて誘う、ふるさとの風。 

          歌い終わって、 舟木さんを見詰める私(たち)の恋心、 親心の上に郷愁という里心まで
     たっぷりと引き出して、なお端然と佇む舟木さん。 満席の3階までをゆっくりと見上げる
          こぼれる笑顔に、舟木さんご自身の充足感も溢れているようだった。

          お若い頃に出会った先輩歌手(東海林太郎さん、伊藤久男さん、菅原洋一さんなど)や
          デビューの近い皆さんとの愉快なエピソードもたっぷりと盛り込んで、客席を寛がせて下
     さりながらも、” テープなんて、そりゃサギだろ ” と正論ながら ” 一言多い舟木でいく ”
          姿勢を表明の舟木さん。
                       恋心も親心も里心も、たっぷりと満たされました。 でも、すぐに切れます。 
                       舟木ワールド賞味期限は、短いのです。 
     潮吹く魚が泳ぎよるおらんくの池に よさこい よさこい と誘われて、舟木さんの歌声が
          耳の奥で鳴り響き、輝く笑顔と端正な姿勢が未だ脳裏に張り付いている。この舟酔いを
          どうしてくれる、と叫びたい。そういえばこのコンサートの後、私の都合により  ” いかに
          素晴らしいコンサートであったか ”、” どんなに舟木さんが素敵で、凄かったか ” を、同
          行の舟友さんと語り合う時間が無かった。 いや、あったのだけど充分ではなかった。きっ
     と、そのせいに違いない。舟友さんともっともっと語って、新歌舞伎座へ来られなかった
     舟友さんにもお話してあげよう。景色の見える舟木さんが、私たちに景色の見えるように
     歌って下さり、昔の、今の、心象風景の、ふるさとへ連れて行って下さった 『ふるさとの、
     、、』 だったと。