舟木一夫コンサート2017
相模女子大学グリーンホール
ウエスタ川越 大ホール
2017.9. 1(金) 14:00 18:00
2017.9.11(月) 14:00 18:00
続き 2017.9.15
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こういうタイプの歌は、近頃書き手も若く、歌い手も若く、
こういう歌ができないのも誰が悪いというわけでもありません。
♪ 初恋は、抒情歌系には珍しく明るい恋の歌ですね。
今から思うと、一番いいときに青春を送っていた。 今は、窮屈ですね。 濃尾平野のど真
ん中で育った頃、 東京なんて外国みたいなものでした。 昭和生まれの昭和育ち。
まさかね、70過ぎて皆さんの前で歌っているとはねぇ。
僕らの子供の頃、柿や柘榴などは買うものではなくて、盗ってくるもので
した。 もの凄く美味しかったですね。
洗濯物を干すときの、 先がYの字になっている竹ざおを持って、友だち
4~5人と行って肩車をして。 もともと細めなので、 僕が上へ乗っかる
役目で。 縁側で新聞を読んでいた親父さんが、メガネずらして「コラ~」
なんて。 でも、追っかけては来ないし、親のところへも来ない。 毎年来て
るんだから、僕達の顔は分かっていて。
文房具やさんでは、鉛筆や消しゴムをね。 確かに泥棒なんですが、そう
いうところで、 後ろめたさを感じたり、 いつもの文房具やさんの前を通れ
なくなる。 2~3日しているうちに、 いや~な気がしてくる。 大人の、ある
意味懐の深さで少年時代を過ごしていましたね。
いい時代に青春を送り、駆け抜けた。 駆け抜けすぎちゃった。
足掛け55年やって来ましたから、 おい、お前、何時
までやるんだ、 という話になってきますが、ここまで
来ると、半年、一年先のことなんて面倒臭い。 55周
年だって、あと3ヶ月で終わり。 60周年に向ってトコ
トコ歩いていけばいいんだろう、という気持ちです。
今、 無責任に拍手を下さって
いますが、これは一対のもの
ですからね。 どちらが欠けても、成立しません。 もし、60周年に届
いても、 こんなに長い時間、歌えるのかどうか、、。 60周年が、もし
万が一、百万が一迎えられたら、私は77。
そのときはバンドのメンバーの一人や二人
、、。 (ポコポコ、チ~ン・・・ヨッチンさんが、
すかさずイタズラ) バカヤロー!
青春で忘れることが出来ないものが ” 初恋 ”。
男と女が初めて本気で付き合う、初めての恋。 お互いに寸法が分からないから、大体
男と女が初めて本気で付き合う、初めての恋。 お互いに寸法が分からないから、大体
壊れる。 だからこそ、愛おしい。 ラブソングを並べて、隣に奥様がおられても、思い出す
だけなら構わないでしょう。 そんなところを聴いて頂きましょう。
♪ 花咲く乙女たち
♪ みんな旅人
♪ 東京は恋する
♪ 北国の街
♪ 哀愁の夜
♪ 高原のお嬢さん
みんな個性的な歌ばかり。 歌い手としては、ついて
いました。 実力以上のところで、いろんな出会いが
あって、つくづく幸せな歌い手なんだなぁと思います
ね。 純粋詩人の西條八十先生の作品も、お千代
姉さんが亡くなってから現役で歌っているのは、僕
一人になってしまいました。 当時は専属制が厳しか
ったのですが、大変に幸せな出会いでした。
30を過ぎますと、青春ものから抜けたくなる。 おい、オレ5年も6年も、それやるのかい?
若いからせっつくんですね。 いろんなカーブを曲り、スタッフも考えてくれて、世代に相応
しい歌が欲しいと思うのですが、そう簡単には行かない。 青春のど真ん中でデビューした
やつですから特にそうで、歌っていて感じるのですが、 男も40を超えて、 寸法にあった歌
が欲しくなる。
4~5年前からそんな歌に出会って
嬉しくなっているのですが、 この辺
が、今の僕らの歌なんじゃないかと
いう歌を置いてみました。
30代、50代になると、なかなかお
客様に伝わらなくなるのですが、さ
りげなく出てきてくれた歌で、
♪ 春はまた君を彩る。
一つ目は、以前に自分
の思いをストレートに書
いて歌ったものですが、
去年レコーディングし直
した曲です。
♪ 春はまた君を彩る
あれこれお聴かせしてきましたが、今日はこの辺で失礼させて頂きます。 まだまだ残暑が
あるでしょうから、体調には、どうぞお気をつけ下さい。
本日のお越しに、改めて御礼申し上げます。 どうも有り難うございました。
緞帳が今にも降りきってしまうのを、センターの階段から駆け下りて右手でストップされる
舟木さん。 客席にマイクを向けて、♪ 高校三年生 の1番は、会場の大合唱。
♪ 学園広場 も、同様に1番はみんなで大合唱。
アンコール
♪ 高校三年生
♪ 学園広場
♪ 学園広場は 青春広場 夢と 希望が ある広場
ラ~ララ~ラ ラ~ララ~ラ ララララ~ラ ララララ~
ララララ~ ララララ~ ラ~ララ~ララ~
レーザー光線の中、舟木さんの伸び伸びと、大らかな♪ ラ~ララ~ がホールに響くに
つれ、 客席でも ♪ ラ~ララ~ と一緒のハミングが聴こえてくる。 一人ひとりの
♪ ラ~ララ~に込められた、それぞれの「青春広場」が、甘酸っぱく、愛おしく引き出されて
くる。 55年歌い続ける舟木さんの姿と声で、一気にあの頃の想いに満ちていくこの心地よ
さ。 充足感。 またもう一度、何度でもと、足が向く舟木さんのコンサートである。
★ 舟木さん ご退院 ★
あまりの過密スケジュールで体調を崩された舟木さん。 予定より早いご回復のようで、ほっ
と胸をなで下ろす。 大事にならず、本当によかった。 舟木さんに寄せるファンの熱く強い
想いが通じたに違いないと思う。 ご入院中、私たちはあまりに多くを舟木さんに求めすぎ
ているのかも知れない・・・と反省しつつも、 充分な静養どころか、又しても舟木さんは全速
力で走り出されてしまうのではないかと、要らぬ心配をもしてしまう。
ぜひぜひ、しっかり、たっぷり休養をお取り下さいますよう、お願い致します。