舟木一夫コンサート2017
大阪 フェスティバルホール
2017.10.24(火) 14:00 18:00
淀屋橋の上から眺む ↑レリーフのあるベージュ色のビルが
フェスティバルホール
オープニング
清らかな青春 爽やかな青春~~~~
♪ 高校三年生
どうやら台風をかいくぐりまして、コンサートは大丈夫のよう
ですね。 台風には去年から4回ぐらい直撃されているよう
なのですが、でも1回も当日はクローズにならなくてすんで
います。
ちょうど良い季節になりまして、 ようこそおいで頂きました。
実は、今日が今年のコンサートツアーの最終日。 少し早い
ですが、1年間、どうも有難うございました。
こういうメモリアルイヤーになりますと、普段お聞かせできな
い歌を、 あれやこれや詰め込んでお聞かせすることにして
いるんです。 どうぞ、 ごゆっくりお過ごし下さい。
♪ あゝ青春の胸の血は
♪ 修学旅行
♪ 仲間たち
♪ 君たちがいて僕がいた
♪ 友を送る歌
舟木一夫も足掛け55年。18歳でデビューして55年ですから、、、ワーー72。
あと1ヶ月半したら誕生日が来て、ワオーー 73。 この間、舟木一夫緊急入院、、、ま、
インフルエンザみたいなもんです。 たいした病気ではなく、男の子は60過ぎたら90%
以上は来るんだそうです。 男の子の老衰なんでしょう。
最近痩せた?と訊かれますが、痩せたというより、しぼんだんです。要するに、こういう
ところ(肩のあたり)が落ちてくる。 頬も、膨らんでいたのが落ちてくる。
使いがってのいいメドレーで、もう一つのデビュー曲、♪ 水色の人、そっちからスタート
します。
♪ 水色の人
♪ ブルートランペット
♪ あいつと私
♪ 雨の中に消えて
♪ くちなしのバラード
♪ たそがれの人
♪ その人は昔のテーマ
いつも申し上げることですが、♪ その人は昔 は
流行歌の範疇に入れていいのかどうか、、、。
21のとき、初めて出会った組曲です。 LPの両面
を使った、、LPのあの大きさ、僕は好きだったです
ね~。 ちょいと横に抱えてね。
詩じゃないですから、台本ですからね。 船村先生
から電話が掛かってきて、「困っちゃったよ。 週刊
誌みたいになっちゃった」、、、72枚ですからね~。
共演は東宝の内藤洋子
さん。 ポメラニアン系の
顔で、顔の造作が真ん中
にきゅっと集まった可愛
いい方でした。 おでこの広い人は聡明だっていいますね。
若いときには、歌をお聞かせしよう、お聞かせしようとして、、それ
が若さでしょうが、キャリアがないんですから仕方ないのかも知れ
ません。
今では、すっと流れていく歌が70%、20%がお聞かせする歌、
あとの10%はお客様とご一緒に楽しむ歌 ~ ♪ 幸せなら手
をたたこう ~ くらいがちょうどいいのかなと思います。
ここは、 重いでしょうがちょいとお尻を上げて頂いて、歌い手と
一緒に遊んで頂ければと。
♪ 銭形平次
♪ 夏子の季節
ラケットを持ったまま歌ってる歌い手なんて、、、こんなことしなきゃ疲れ
ないでしょうが、判っててやっているんですから。 疲れたから、休んでい
るだけです。 与一っちゃんからたまに電話があって、いいよと見に行く
んですが、3時間越えるお芝居があったり、、。 気を使って客席の方へ
回ってきてくれて ” どうだった? ” ” お尻が痛かった ” なんて。
僕のお客様は、大体5歳下くらいまでの方が多いでしょうか、
男の子だとメンコやビー玉、女の子だとお手玉や縄跳び、ス
カートがフワッ~フワッと揺れたりしてね。
そんな子供時代を過ごした書き手がもういなくなった。 日本の四季が豊かだった頃、そんな
風景から始めてみようと思います。♪ 初恋 から。
ここに二つあるのは、京都の水あめをうす~~くしたものと、
氷水(カランコロンと氷の音)。
すみませんね、お茶も差し上げませんで。
♪ 初 恋
♪ あゝりんどうの花咲けど
♪ 夕笛
♪ 絶 唱
さっきの話の続きですが、やっぱり肌触りが柔らかいですね。これから先は、創れといわれ
ても無理。 創るだけでなく、今の若い人に風景を思い浮べて歌えといっても無理ですから。
♪し~ばし別れの 夜汽車の窓よ~ 粘りますね、小畑 実さんは。 きちんと口を開けて。
2番は、 ♪旅のおひとと 恨までおくれ~ ですが、 これは ” 旅のひとだといって 恨まな
いでおくれ” ということですね。 僕は、”裏まで送れ” だと思って歌っていました。
♪ 赤い夕日が~も、”夕ひ”に”日”をあてるか
” 陽 ” をあてるかで、感じが違ってきますよね。
♪ クラス仲間は いつまでも~ も、寮などで
一緒に ” 暮らす仲間 ” だと思って歌っていた、、
これは実話です。これはもう、仕様がないですね。
歌詞を覚えて頂くしかない。
古賀 政男先生は、西條先生に敬意を表してのこ
とでしょうが、詩(詞)がお姉さんでメロディーが妹だ
と仰っておられました。
初めて男と女が一対一で向き合うのが初恋。 お互い寸法が分からないから、大抵壊れる。
だから愛しいというところを、、。
♪ 花咲く乙女たち
♪ 東京は恋する
♪ 北国の街
♪ 哀愁の夜
♪ 高原のお嬢さん
お客様と長く旅を続けていくには、作品にある程度
恵まれないと当然きついですよね。僕は、作品に思
いっきり恵まれました。 どうしたって、つく、つかない
ということはありますから。 作品に出会うということ
は、書き手と出会うということ。ここまで来ると、お前、
どこまで行くの?ということになりますが、、、。明日、
何が起こるかわからないんですから、 60周年まで
とことこ歩いて行くしかないのかなと。(ポクポク チ
~ン とバックバンドのよっちんさんから)
自宅から会場までたどり着く体力と気力、、、どうぞ
お大事に。
その年齢に相応しい歌に出会いたいものですが、 じゃ30代と40代どこが違うかとなると、
”あ” ということになります。 松井五郎作詞、南こうせつ作曲、、この曲が、多分僕らの今の
歌なんではないかと歌い手は勝手に思っていますが、65過ぎ辺りから4~5曲出てきてくれ
まして。 僕の想いをそのまま書いた ♪ みんな旅人 から。
♪ みんな旅人
♪ 春はまた君を彩る
ちょうど季節の変わり目のまっただなかです。
どうぞ、お気をつけて。
改めて御礼を、、どうも有難うございました。
アンコール
♪ 高校三年生
♪ 学園広場
緞帳が降りきってしまう前に、舟木さんが軽やか
にセンターの階段から駆け下りてきて右手でスト
ップする、いつもの演出。
2曲ともに一番は舟木さんが客席にマイクを向け、
みんなで大合唱となるのも同じ。会場が広いため
か、コーラスが少しずれていくのを、 Pたけさんの
ピアノがしっかりとまとめて下さった。
55周年ということで、” あまりにはしゃぎすぎて ” ダウンなさった舟木さん。
松江、広島、 松山とお元気にコンサートツアーを再開されてはいたが、 やはり少しでも早く
実際のステージでそのご様子を確かめたい。 フェスティバルでは、それだけでもう充分喜び
に満たされるとの思いで客席に座っていたが、 終演後はさすがのプロの底力を発揮された
舟木さんに、 安心も込めて ”凄かった、よかった ” と舟友さんたちと言い合った。
フェスティバルホールの外壁には、ギリシャ神話をモチーフに
太陽や月、星のもと 琴や笛を
奏でて牧神たちが音楽を楽しむ
レリーフが、ホールの
歴史を伝えている。
奏でられる妙なる調べに、うっとりと時を過
ごす牧神たちの如く、 舟木さんの詩と音楽
の世界に、再び揺らめくことのできたフェス
ティバルの一日。 やはり、嬉しい。
それは安心感、安堵とともに、いつもとは一
味も二味も違う満足感と喜びに