舟木一夫シアターコンサート in 大阪松竹座 (3) | 満天の星Lovelyのブログ

満天の星Lovelyのブログ

60周年をあれほどに輝かせながら61周年へと繋げていかれた舟木さん、本当にお見事でした!
2023年もこれからもずっと、素晴らしい夢時間を頂けますように・・・。

                                                         芸能生活55周年記念
         舟木一夫シアターコンサート
              in  大阪松竹座
              
                              2017.9.16(土)  2017.9.17(日)
                      12:30 16:30 
                 
                              (3)             

                                     イメージ 1
イメージ 2 
       シアターコンサートパンフレット)                              イメージ 11

                                               
                            (第二部)                                                                                
  イメージ 12          オープニング
            ♪  東京は恋する                                                                          ♪  北国の街                                                                                                                                         
                                                       細い黒の格子が入った薄い茶系のジャケットで      
             
   
                                                              イメージ 3
   さて、二部でごじゃりまする。 足掛け55年歌ってきた
   ということは、約55歳、年をとったことになりますから、
   18でデビューして72、あと3ヶ月たつと誕生日が来て
   73。  高校三年生が73になるんですってよ。  あきれ
       かえってしまいます。 18歳の少年がこういうことにな
       っていますが、お互い様ですから、細かいことは突っ
       込まないでようにして、、。

       一部で日本調、、、やっぱりいいですね。 この世代で
       しか生まれないでしょう。
 
  イメージ 4  ♪ 火消し若衆 にも出てくる、
     ~襟の黒じゅす ~~なんか、
     時代劇で町娘が汚れよけにし
     ていたものですが、いいんじゃ
     ないでしょうかね、この世代だけでわかるというのも。


      ここは、お約束、お馴染みの曲でいってみましょう。
                                      
                                       ♪  あゝ青春の胸の血は
                                                          ♪  修学旅行
                                                          ♪  仲間たち
                                                          ♪  君たちがいて僕がいた
                                                          ♪  友を送る歌

   しかし、こう最前列のお客様が近いということは、 歌い手は大変です。 歌いながら最前列を
      見ることは余りありませんが、1階のお客様を見ていくよう、何となくステージの持って行き方
      として先輩方から伝わってきています。
 
 イメージ 5       僕は、シングルを出さなかった頃が、5年半ほどあります。 40代
     後半まで、毎年コロムビアさんから電話を頂いていました。 でも、
     自分の寸法に合わなかったんですね。  カラオケにばっかり合う
     歌を歌ってもね。2作ぐらいカラオケ演歌が続いたからでしょうか。 
     ですから、はシングルが少ない方だと思います。 これは、お客
     様にお聴かせしたいという歌が出来たとき出せばいいということ
     で、、。 私の歌も、すっかりオールドタイマーになってしまいまし
     が。

     55年歌っているといっても、流行歌ですからね~。 大げさなこと
                                            は考えていません。 むしろ、お芝居の方で、ある年齢が来て演じ
                                            られる役、そういうことで楽しませて貰っています。 

                                                              イメージ 6
   55歳で葵 新吾をやりましたが、” まだ新吾、できるだろう ”  
   と、2年前、与一さんが言いました。 70過ぎてですよ。
            ” うえ~~ん  母上~ ” 
   50年からの5年とは違いますからね。73からの5年ですから
   ね。 これから私に出来るのは、「水戸黄門」。 ” 助さんよ~ ”
       剣客商売の秋山小兵衛、、、あるにはあるんです。 皆さんの
       印象では、ギョロッとした目とか分厚い唇、、顔の輪郭とか
       えて、あたしみたいに美しい男がやるのは、、、
                                                           (場内爆笑、拍手喝采)

イメージ 7  先輩方、、、里見さんなんかに言われ
  ます。   
    ” 70過ぎるとね~、1年ごとに来るな
    んてもんじゃないよ。 半年ごとに来る
    よ。” 

    その通りですね。
    半年ごとに ” アレー ” なんて。


イメージ 8    詰襟を着て飛び回っている頃、懐かしいというより、
    あれは何だったんだろうという思いですね。

    考えなかったから、よかった。 考えたって、頭、空っ
    ぽなんですから。♪ 修学旅行 なんて、30過ぎた
    歌い手が歌えるわけないんですから。 ♪友を送る
    歌 なんかも、そう。 

    声の衰え、ではなく、うまく変わった声をいい方向に
    使う、、それがプロの歌い手としてのちょっとした匙
    加減かな。

    匙加減、、、古いな~。自分で言って驚いちゃったよ。


    では、もう一つのデビュー曲、 ♪高校三年生 の
    B面、♪ 水色の人 から。



                      
                                    ♪  水色の人
                                                          ♪  高原のお嬢さん(バラード)
                                                          ♪  哀愁の夜         (4コーラス)


       (5番)  若さまかせに 春は逝き         (ル~ルル~ルルルル~ ル~ルルルルルル~)
            かわす瞳に 別れが揺れた      (ル~ルルル~ルルルル~ル~ルルルルルル~)
            ああこの歌は 二人の恋を                                                            16日昼の部ハミング
            今も優しく強く
            抱いて遥かな 輝く星よ                                          イメージ 9

            君と見上げた あの星空よ



     ♪ 哀愁の夜 は、昭和の流行歌の代表ですね。
          ♪ 哀愁の夜 の詩を外してメロディだけを聴いてみると、
          ♪ 旅の夜風 とか 黒木 憲君の ♪ 霧にむせぶ夜 に全部出て
           くるメロデイラインなんですね。 実は流行歌の王道のメロディなんです。
     
     問題は、コーラスです。 こっちは2コーラス3ハーフ、あの
     ステージでは、頭に(吉野)木挽き歌がついている、こっちは
     ついていない。 これがあぶない。
     危ないと思ったら、とりあえず2コーラスにしておく。 3コーラスなら平然と3番に続ける。
     若いときのステージ作りでは、やっぱり若いから怖いんでしょうね。

     ♪ 高原のお嬢さん をバラードにしてみると、大人度が上がりますね。 ♪ 高校三年生
      をバラードで歌ったこともありますが、 もの哀しい曲になって。 威勢がいい歌であると
            か、スローな歌であるとかは、関係ありませんね。 メロディが色っぽいのでなくては、
            長いこと歌っていると、つまんなくなってきます。 変にただ懐かしいだけではない歌にし
            なければ、、。 

                                      スタンディング&サインボール投げ
                        ♪ れ・く・い・え・夢 
                           作詞・曲: 上田 成幸

                                                                                                                                                     イメージ 10
    嘘も真実(まこと)も いえないままに
    若さに良いつぶれ
    うつら・うつらと揺れて ゆりかご
    ― 帰らぬむかし
    流れてひとつ はしゃいでひとつ
    なくしたものと 手にしたものと
    つなぎ合わせてみる
    淋しさついでの夜更け
    最終便にこぼれた乗客(きゃく)
    とどくのは・・・・・寒さ

    長いトンネル 超えては寄せる
    いたみを押し戻し
    馬鹿につらいと  うらみごとなど
    ― うしろへ投げる
    あいつもひとり 俺もひとり
    うまれて生きて それが結果(こたえ)
    誰もがそれなりに
    力つき傷を抱いて
    涙にまけて ひっそりたたむ
    ” 夢 ” という翼

        はるかに昨日(きのう) まさぐる明日(あした)
        ほろにがい・・・・・煙草


    お手伝い頂いて、有り難うございました。

    バイオリンは、向島ゆり子さんです。 柔道の柔ちゃんに似ています。  (17日)昼の部では
     ご紹介を忘れていましたので、お昼の分もここでご紹介します。

イメージ 13   劇場は大体届きますね。今日はバッチリ届いたよね。
   コンサートホールは2階が奥なので、なかなか届かな
   いですが。
    
   僕のサインは極端に字画が少なく、西郷くんと比べた
   ことがありますが、2倍くらい違った~本人の自覚がな
   い。 デビューして1ヶ月頃、まだ ♪ 修学旅行 が出る
   前、2日間で12,000枚書いたことがあります。仕事をや
   りながらですよ。 ♪ 修学旅行 を予約なさったお客様
   にね。 たくさん書いているうちにシンナー中毒になり
   そうだった。 日本手拭いで、ブロマイドの油を拭いて。

         僕はあんまりこんな話はしないんですが、国の舵取り
    をしている人はどうしているんでしょうね。多分、 今の
    この国は庶民の伝統~間違いなく勤勉で働き者、培
    われた知恵、お互いの遣り、そういうことだけで持っているんじゃないですか。 こうやって
    ステージをやってはすが、やっぱり感じますよね。
                                                                     イメージ 15                            
         若い頃と60の還暦を過ぎてからのステージと比べて
    みると、今のほうがパワーがあります。
    お客さんも大人しかった。お淑やかだった。 最近の
    関西のおば様は違いますから、この差は何でしょう。

    どっちが元気をたくさん取っているか。今は、元気の
    バランスが取れてきました。
    若いから、お聴かせしよう、 お聴かせしようとするん
    ですね。 キャリアがないから仕方のないことなんで
         すが、、。 流行歌の世界で、何がそんなに悲しいの
         だろうと、力んでいる人もいますが、、。

    イメージ 16     帰りのことも考えずに、ようこそ
    おいで頂いていますが、その無
    謀さには賞賛を致します。
         よほど舟木一夫を愛してくれているんでしょう(大拍手)、、、しらじらし
          い、、、来られなかったお客様も、何十人かいらっしゃるようですが、、。



     抒情歌は、我々の世代が多分最後でしょう。 今生れている歌とは全く逆で、冬の景色、木枯
     らしなどで、 一言も冬という言葉を出さなくても、 寒さが伝わってくる。 とても素晴らしい世界
          観で、僕らの世代しか分からない。日 本の四季が本当に豊かだった頃の歌を、3つばかり繋
          げてみます。 
                                                                                           (黒ジャケットにお着替え               
                           ♪ 絶 唱  
                                           ♪ 夕 笛
                                     ♪  残 雪
                                                             イメージ 14
     コーラス、間違えました。 本当はイントロであそこ(センターの階段上)
     までいこうとしたのですが、そしたらバイオリンの音色が入ってきて、聞
          き惚れているうちに1番、2番、2番と歌ってしまった。あ、やっちゃった!
        ♪ 残雪も、1番、3番、2番と歌った。 え~ん、、(素晴らしい音色の) 君
     がわるいよ。

     これらは日活映画3部作ですが、これだけの歌はもう出てこないでしょう。

     道は舗装なんてしてなかったし、濃尾平野の埃の中で遊んでいました、下駄を履いて。
     下駄を履くと、太もも、ふくらはぎの力がうんと強くなります。 下駄を履かせて遊ばせたら、
           ヤンチャになりますよ。 今でもヤンチャ、、、ヤンチャの意味がちょっと違ってきますね。

          風景がスーッと流れるように出てくる歌は、あんまりありませんね。
     「紫陽花」 と書いていれば、その季節が思い浮かぶ詞になっているのか、花を選ぶだけで
          も、「椿」 だけでも首がぽろっと落っこちるイメージがあるし、「薔薇」 の花ですと、華やかに
          ぱっと綺麗ですが刺がある、、、随分アタシなんか傷だらけですが。 

                                                      (4) へ続く