新春ビッグステージ2016舟木一夫  森 昌子(2) | 満天の星Lovelyのブログ

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60周年をあれほどに輝かせながら61周年へと繋げていかれた舟木さん、本当にお見事でした!
2023年もこれからもずっと、素晴らしい夢時間を頂けますように・・・。

                       新春ビッグステージ2016
                舟木一夫  森 昌子

          2016.1.31(日) 中野サンプラザホール
                 13:00  17:00

                               (2)
                                        
                ♪ なみだの桟橋                                               
                作詞: 杉 紀彦
                作曲: 市川 昭介              1977(昭和52)年
                

                 どこへ行くとも言わないで
                 夜明けあの人舟の上
                 雨のデッキに眼をこらしても
                 溢れる泪で何にも見えない―
                 わけをきかせて下さいと
                 叫ぶこの声銅鑼(どら)が消す
                 行かないで  行かないで
                 行かないで      
                                                                                         


                 ♪ 立待岬                                               
               作詞: 吉田 旺
               作曲: 浜 圭介                     1982(昭和57)年      
       
                 北の岬に咲く浜茄子の
                 花は紅 みれんの色よ
                 夢を追いかけこの海越えた
                 あなた恋しと背のびする
                 待って 待って 待ちわびて
                 立待岬の花になろうと
                 あなた あなた 待ちます
                 この命 涸れ果てるまで


                      
                         ♪ 哀しみ本線日本海
                         作詞: 荒木 とよひさ                                              
                         作曲: 浜 圭介               1981(昭和56)年
                       
                                                                                                                                                               何処へ帰るの海鳥たちよ
                          シベリアおろしの北の海
                                                    私には戻る胸もない
                                                    戻る 戻る 胸もない
                                                    もしも死んだらあなた
                                                    あなた 泣いてくれますか
                                                    寒い こころ 寒い
                                                    哀しみ本線日本海



      10代の終わりから20代にかけて歌った歌3曲を、聴いて頂きました。  
      次の ♪ 心は哀しいものですね という曲は、昨年出した通算61枚目のCDで、10月から12月
      の3ヶ月の「ラジオ深夜便」に掛けて頂きましたので、どこかで聴いたことがあると思われるかも知
      れません。 とてもせつない女心を歌った歌で、今の私にぴったりの曲です。 聴いて下さい。


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           ♪ 心は哀しいものですね
             作詞: 松井 五郎
             作曲: 浜 圭介
             2015(平成27)年

                           
(free vector)

                                 
      あの日の海へ続く道                                           イメージ 2
      二人の足跡消すように
      誰にも見せずにしまってた
      古い写真は破きます
      逢いに行けばなにかが
      きっと変わりましたね
      叶わないことわかっていても
      好きでした
      泣くだけ泣いたら
      あなたの心は見えますか
      ひとつになれない
      心は哀しいものですね



        センターの階段に、脇ライン入りパンツの黒タキシード姿で舟木さん登場。

            ♪ 君へ心こめて

       (舟木さんトーク)
       寒さのど真ん中ということになりますが、、、今日は初めから年の話が散々出てきて
       いますが、僕は12月12日が毎年誕生日なんです。ですからついこの間、71になり
       ました。(拍手)いえいえ、そんなことで拍手を頂いても、、。 昭和19年生れの申年、
       年男です。 もう6回目の年男です。7回目を迎えられるようにと思っていますが、、。
       僕は僕なりに、僕の持ち歌の中から歌っていこうと思います。 
       これは抒情歌系としか言いようのない曲ですが、日本の四季と深く係わっている、涼
       やかな感じのする曲といえばいいのでしょうか。 一つ目が ♪ 初恋、 二つ目が
       ♪ 絶唱 です。

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    ♪ 初恋

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    白とブルーのライトに照らされて、センタ
    ーの階段中ごろから降りながら、、、

    ま~色々な歌い手の個性というものが
    あって、流行歌というのはその辺が出来
    上がって来るものですが、流行歌は青筋
    を立てて聴いて貰うものでも、かしこまっ
    て聴いて頂くものでもありませんからね。
    どんなに哀しい歌でも、聴き終わった後、
    何だか気持ちが軽くなっているというの
                                    が、いいのでしょう。

       僕も長いこと歌って来ましたが、まさか70になってこの辺の歌を歌っていようとは、夢に
       も思っていませんでした。

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♪ 高校三年生
            
      ♪ 学園広場

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       歌い始めてもう少しで約55年ですが、こういう歌を歌っていますと、失くしたもの、もう
       帰(返)ってこないものの愛しさ、、、これはちょっと積もるものがあります。
       僕が18歳のとき歌ったのと同じようには、歌えないし聞こえません。 あんなつるんと
       した丸い声は、出ません。 声の変化も薬味と言えるのじゃないでしょうか。

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       大人の歌にちょいと出会えたのかな、という歌を。 
       歌う方も聴く方も、そこそこいってないとダメな曲で
       す。 詞は松井五郎さん、メロディは南こうせつさん
       で、♪ 春はまた君を彩る 。

                                                            
            ♪ 春はまた君を彩


       昌子ちゃん、グレーのドレスで登場。

       歌い手と言えども、好きな歌、好きじゃない歌が当然ありますよね。 昌子ちゃんも45
       年歌って来て、ずっと歌いたい歌、大切にしたい歌が必ずあると思うのですが、、。
       もちろんそうですね。 
       そんな歌を歌いたいのですが、、。
       私にとってデビュー曲の ♪ せんせい はここからスタートしたわけですから、とても
       大事な曲なのですが、 森昌子が歌手として一回り大きくなって上に上がれた、大人に
       なれた歌と言うことで、 ♪ 越冬つばめ を歌いたいと思います。
       僕の場合は、♪ 高原のお嬢さん を。

                                                                                                                                    
       ♪ 越冬つばめ                                            イメージ 3
        作詞: 石原 信一
        作曲: 篠原 義彦
        1983(昭和58)年


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      娘盛りを無駄にするなと
      時雨(しぐれ)の宿で 背を向ける人
      報われないと 知りつつ抱かれ
      飛び立つ鳥を 見送る私
      季節そむいた 冬のつばめよ
      吹雪に打たれりゃ 寒かろに
      ヒュルリ ヒュルリ ララ
      ついておいでと 啼いてます
      ヒュルリ ヒュルリ ララ
      ききわけのない 女です
        
                       

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          ♪ 高原のお嬢さん

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                    ラストコーナー&サインボール投げ
                          ♪ 銭形平次

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      ジョイントコンサートなので、きちんとしたスタンディングにはならなかったが、二人分の
      サインボールが飛び交って、賑やかな幕切れとなった。
      デビュー当時の親しみやすいキャラクターはそのままに、すっかり大人の女性として熟女
      になられた森昌子さん。 一方、70歳を過ぎてもいたずらっ子の少年の面影がまだまだ
      見え隠れする舟木さん。 舟木さん以外の方のソロコンサートに出掛けたことがないので、
      舟木さんの文芸作品のような抒情歌の世界も、歌のことばっかりお話して下さるトークに
      ついても、すっかり当たり前のことのように思っていた。 しかし、今回ばかりは、” 許され
             ない愛 ” についての受け入れ態勢が、聴く側のこちらに整っていなかった。
 
             20代からしっかりと大人の歌を歌ってこられた昌子さんは、歌い手として途中のブランク
      はあったものの、よく伸びる高い声が会場一杯に響いていた。 でも、やはり、” 許されな
      い愛に身を焦がすせつない 女心 ” と言うものが、胸に沁みるところまではいかなかった。 
      固定した世界観だとは思うが、昌子ちゃんがそれほどまでに過剰な情念を押し付けた
      い方をされたわけではないのに、どうしたことだろう。 やはりこちら側にその心情を受け
      取るアンテナがなかったからだろう。 そのかわり、♪ 花魁 はあっと驚く意欲った
      し、松井五郎さん作詞の新曲も、共感できそうである。

      しかし舟木さんのコーナーとなり、舟木さんが♪ 初恋 や ♪ 絶唱 を歌われたときは、
      その汚れのない深い情感、そこにたゆたっていられる心地良さに、 まるで森の木立ち
      の中で新鮮な空気を吸い、改めて深呼吸が出来たような思いがした。

      客席は、静かに舟木さんの声に耳を傾けて聴きたい方と、ノリノリで声をかけ昌子ちゃん
      に親愛の情を表したいファンとが混在しているのだから、ジョイントコンサートの難しさが
      本当に良く判る。 50年という年月を歌い続ける舟木さんと昌子ちゃんの歌がクロスして
      いく地点、、、昌子ちゃんも抒情歌などカヴァーされているし、歌唱力や表現力を駆使して
      実力派の歌い手が届ける日本の名曲、抒情歌などはいかがだろうか?
      舟木さんでお聴きしたい日本の名歌、 昌子ちゃんに歌っ貰いたい名曲を、遠藤 実先生門下
       生のお二人にたっぷりと。 こんな試みもきっと素敵なのではないかと思う