大 浮 世 絵 展
~ 両国界隈 ~
2014.1.2(木)~3.2(日)の2ヶ月間、江戸東京博物館に
於いて、世界各地の美術館から集めた浮世絵の大展覧会が
開催されている。
早く両国へ駆けつけたかったが、1月も末になってやっと出掛
けることが出来た。
1月30日(木)は予報では、午後から雨模様。しかしその日は
何としても出掛けることにしていたから、迷わず両国駅へ。
駅前の案内図も、今にも降りそうな曇り空のため、はっきり
と写らない。
大相撲初場所は1月12日(日)~26日(日)までだった。
先ごろまでの本場所開催の名残か、両国国技館前には、
ご贔屓の関取の幟が賑やかに並んでいた。
国技館の前を通って、舟友さんのブログでのご紹介もあった
旧安田庭園へ入ってみることにする。
その前に、信号を渡る手前右側に、代表作「花の生涯」の銘が
彫られた舟橋聖一生誕記念碑がある。
碑文は井上 靖氏
舟橋聖一生誕記念碑
作家舟橋聖一は、明治37年(1904)12月25日に、本所区横網町二丁目二番地
に生る。 作家、國文学者として盛名高く、数々の名作を遺すも、その七十二年の
生涯は權威に屈せず、市井の文人、文学者として独自の風格を以て貫かれている。
代表作の一つ、「花の生涯」は井伊大老の生涯を綴った醇乎たる逸品であるが、
文学者、文化人として、前人未踏の道を歩いた作者の人生行路もまた、そのまま
花の生涯と呼ぶにふさわしいものである。
井上 靖
舟橋聖一氏は井伊直弼の生涯を「花の生涯」としたが、 井上靖氏は、舟橋氏の生涯をも
「花の生涯」として、最大級のはなむけの賛辞を贈られている。
先日、読売新聞に「花の生涯」について、かなり
辛口の評が掲載されていた。
「あれほどの権勢を誇った人物を<散る花の如く、散り急いだ>と評するのは筆の勢いとはいえ・・・」 《名作うしろ読み・文芸評論家斉藤美奈子氏》
しかし、昨年6月に新橋演舞場での舟木さんの
舞台を何度も何度も拝見しているせいと思うが、
直弼も、主膳も、たか女も、里見さん、舟木さん、
葉山さんの人物像が身体のうちにすっかり取り
込まれてしまった。齋藤氏の書評を読んでも、も
う 遅い。
それにこのコラムには、ちゃんと ” 名作うしろ
読み ” とタイトルがつけられている。
いまだ読み続けられるロングセラーなら、新しい
直弼像を世に問うている名作であることは、間違
いないことだろう。
旧安田庭園入り口 → 信号を渡る手前
の一角に舟橋聖一
生誕記念碑がある。
旧安田庭園は、浜離宮などと同じように墨田川の水を引いた潮入り
回遊式庭園。元禄年間に大名庭園として整備された。明治22年、
安田財閥の安田善次郎氏の所有となるが、その後東京市に寄贈され、
関東大震災を経て市民庭園として公開、現在は墨田区の管理となって
いる。
入り口から続く散策路
金沢・兼六園などでよく見かける、冬の樹木を守るための
”雪吊り” が早速目に入る。
心字池 両国公会堂 雪吊りの向こうに東京スカイツリー
本格的に雨が降ってきた
両国公会堂 同愛記念病院
島の松も冬支度
心字池に掛かる赤い橋 ↑
レンズに付いた雨粒
庭園内の樹木 大きな椎の木があった。
庭園内の大きな樹木 石灯篭 さざんか
国技館前のさざんかも、綺麗だった。
2014.1.30 15:25
傘をさしJR両国駅へ急ぐ人々 幟も濡れてしまった
さぁ、浮世絵展へ急ごう!
歌麿、写楽、北斎、広重・・・欧米を始め、世界各地の美術館
から浮世絵の名品が勢揃いしているらしい。 お目当ては
あの作品、、。