新橋演舞場 「花の生涯」 シアターコンサート・千秋楽夜の部より ~ 2 ~ | 満天の星Lovelyのブログ

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60周年をあれほどに輝かせながら61周年へと繋げていかれた舟木さん、本当にお見事でした!
2023年もこれからもずっと、素晴らしい夢時間を頂けますように・・・。

               新橋演舞場 「花の生涯」
 
             シアターコンサート・千秋楽
                夜の部より ~ 2 ~
 
          
           「WHITE」シリーズを聴いていく中で、まったく知らない舟木さんの
    世界に遭遇した思いがした曲は「れんげ草」であり、その極めつけは
    「夢幻ーMUGEN」だった。その2曲ともが、今回続けてステージに乗った。
 
   
                   ♪ れんげ草
                                   作詞・曲: 上田 成幸
 
  
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    ♪  愛する人の胸で
        夜明けの雲をみたい
                 まるで初恋の 少女のように願う
        恋手紙(こいぶみ)のひとつさえ
                 書けぬまま
         い・の・ちを花びらに                ♪     あなたがもしも・・・もしも
         宿せるものならば                    ふりむく時が来たら
        あなたのふるさとの                   かたく瞳(め)をとじて そっと髪をほぐし
        小さな れんげ草                     美しく見えるよう
                                                                                      祈るだけ
                                                                                       ~ ~ ~ ~ ~ 
                                       ~ ~ ~ ~ ~
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                  い・の・ちを花びらに
                  宿せるものならば
                  あなたの夢に咲く
                  ほのかな れんげ草
                                       
                 
                       
    
 
     密着写真集『華』ロングインタビューのなかで、
   舟木さんは自作の女歌について、”写真のネガ
   だといわれている。 (P110~111)
 
 
 
   
   ---ネガ・・・。
   「反転しているという。だから男の世界では表現できない世界。そういう
    部分を、女性の言葉を借りて、女性の世界で書く。『れんげ草』もそうだ
    しね。」
 
 
     なるほど、舟木さんにとって、あるいは男性にとってネガで表現した男性の
    世界かも知れないのだが、これは女性の世界として素直に受け取れてしまう。
    受け取りたい、という願望もある。
 
 
        ” 愛する人の胸で夜明けの雲を見たい ” という、” まるで初恋の少女の
          よう ” な願い。 
      初恋の少女でなくたって、こう願うだろうに、舟木さんにこう書かれると、
    一瞬で誰でもが美しい世界の住人になっていく。
           
 
    恋手紙は こいぶみ。
    そしてヒロインは ”こいぶみのひとつさえ書けぬまま”である。
 
   
    さまざまな想いを起こさせる ” こいぶみ ”
       私たちは、つい最近まで、手紙にしたためて想いを伝えてきた。
     人を恋うる想いはそれぞれの人生を変え、文学も絵も音楽も・・芸術をも創り、
    そして歴史までも変えてきた。
   
         ” 恋手紙 ” を ” こいぶみ ” と読ませる、 ” 恋文 ” を ” 恋手紙 ” とする
        舟木さんの拘り。
    これこそ一つ一つの言葉に対する舟木さんの、愛情ゆえの深い拘りに
         違いない。
  
    まさしく、恋文は恋手紙だったのだから。
    今は・・・舟木一夫を恋するたくさんの人たちが、ブログでせっせと
    ラブレターをしたためる。これも現代流 ” こいぶみ ” に違いないだろう。
 
 
    舟木さんはこの「れんげ草」について、川端康成「踊り子」のヒロイン、薫
    をイメージして、、と話されたことがあったと聞く。
    
    
    一番の歌詞ならそうかも知れない、と思うのだが、2番の歌詞になると、
    やはりもう少し上の大人の女性を思い浮かべてしまう。
 
    「れんげ草」のヒロインは、まだ恋する人に振り向いて貰ってはいないよう
    である。
    ”想い人”の長い指が、この艶々としたに触れられて来る時を、祈るように
    瞳さえ閉じてヒロインは待っている。
    
    ふるさとの、一面のれんげ畑にあなたは遊ぶ。
    れんげ草に埋もれて、あなたは夢を見る。
 
 
    わたしのい・の・ちが小さな花びらに托せるものならば、あなたが寝転ぶ
    ふるさとれんげ草となって咲いていたい。
    あなたの夢の中のれんげ草にさえなって、わたしのい・の・ちを咲かせて
    いたい、、。
 
 
    女性なら、「れんげ草」の中で、みんなこのヒロインになっていることだろう。
    美しく長い髪の女性なら、なおのこと手入れもおさおさ怠りなく、、、。
 
    
 
    「『WHITE』系の歌は、アルバムに入っているかどうかは別にして、、、
    ~~年月が経つほど響く歌になっていくと思える、、、。」
                              (密着写真集「華」P110)
 
 
                                                 イメージ 3
    やはり今こそ「WHITE」をたっぷり
    聴かせて頂きたいと思う。
 
    
    「れんげ草」が、「WHITEスペシャル
    セレクション」に収録されていないのが
    とても残念である。
 
 
    演舞場でのあの声を耳に蘇らせながらも、
    舟木さんのあの眼差しに会いたい
    ばかりに、やはり又してもこのDVDを
    拝見するのである。