シアターコンサート・千秋楽
夜の部より ～ １ ～
【曲目】
作詞：曲：上田 成幸
スタンディング
♪ れ・く・い・え・夢 ♪ れんげ草
♪ 君よ振り向くな ♪ 夢幻ーMUGEN－
♪ 斜/me/節
♪ みんな旅人
♪ 手さぐり坂
♪ 都会（まち）の子守唄
♪ ガラスの架橋（はし）
♪ 浮かれ笛 ～太陽がいっぱいヴァージョン～
ラストシーン
♪ 下町どこさ ♪ END-FIN-FINE （～月光仮面）
アンコール
♪ 序曲だけのコンサート
～ ～ ～ ～ ～ ～ ～ ～ ～ ～ ～ ～ ～ ～ ～
♪ れ・く・い・え・夢 （WHITE）
嘘も真実（まこと）も 見えないままに 若さに酔いつぶれ～
♪ 君よ振りむくな （WHITEⅢ）
♪ 立ちどまるな 決して振りむくな 走り続けろ君よ 力の限り～
「花の生涯」舞台の出演者とともに、 賑やかなスタンディング、手ぬぐい撒きの後、里見浩太郎
さん登場。舟木さんへ花束を手渡し、ご挨拶された後、♪赤い夕陽が 校舎をそめて～
といいお声で歌いながら舞台袖へ。舟木さんへの暖かいお気持ちも嬉しいし、また最後まで楽し
ませてくださる役者さんの面目躍如といったところだった。
振り返ってみれば、このコンサートは、舟木さんの「WHITE」
シリーズがお好きな方ならば、最高のものだったと思える。
すべてが「WHITE」の曲で埋められたコンサートなんて、もうしばらくは
出会えないかも知れない。
それにラストは、伝説の ” 太陽がいっぱいヴァージョン ” であった。
舟木さんによると大変に負担のかかるハードなアレンジだそうで、もう
ステージには乗せて頂けないものかと思っていた。
とんでもなく贅沢なコンサートだった。
WHITEスペシャルコレクション ２０１２．１．１ 発売
「WHITE」 昭和57（1982）年6月 LP
「WHITEⅡ」 昭和58（1983）年4月 LP
「WHITEⅢ」 平成11 (1998)年5月 CD
♪ みんな旅人 （WHITE）
人と話すだけで 疲れるなんてことが
別に不思議じゃない バカな話じゃないか
何気なく笑うほど 俺は大人じゃないし
くちびるをかむほど 若くもないさーーー
（3番）
風が西へ吹けば 西を目指す船の群れ
鳥が北に立てば 狩人達は北へ
男から女へ 残せる愛は嬰児(みどりご)
女から男へ せめてな・み・だ・をーーー
信じ過ぎることも うたがいすぎることも
みんな人の弱さ 旅行く人のやさしさ
今回はフルコーラスで、3番の歌詞にある ～ 残せる愛は嬰児～ の
フレーズをライブで聴けて大満足だった。
♪ 手さぐり坂 （WHITEⅡ）
人生なんて 言葉も文字も 好きには なれなくて
下りては登る道に 名づけた 手さぐり坂とーー
男が迷う 女がつまづく 傷つきながら何をまさぐる
あふれる人波は 暦のなかにひしめき
手さぐり坂を すり抜けていく 幸せにすがる
いつかこの手の 涙のあとを 陽射しに およがせて
静かにひとり 手さぐり坂で 飲みたいと 想うーーー
喜び行きの 哀しみ列車 哀しみどまりの喜び列車
丸いレールをかみ まわる・まわる 風ぐるま
手さぐり坂の始発の合図 聞きながら 今は
手の届きそうな言葉に集合をかけて、とても手繰り寄せられない世界を
作ってしまう、そんな魔術がかけられた詩。
手さぐり坂への入り口は何処にある？
♪ 都会（まち）の子守唄 （WHITE） 
この都会（まち）に負けちゃった
変にさびしいね
世の中は 水ぐるま
なみだを集めて クル・クル・・・
クルクル幸せ不幸せ
とにかく明日が クル・クル・・・クル
クル・クルル・クル くるしいね
ひとりぼっちはさ
望みさえもとおり雨 気づいたときには カラ・カラ・・・・
カラ・カラ・この胸 がらん洞 けとばす昨日も カラカラ・・・・カラ
胸の中をカラカラと吹き抜ける風の音が聞こえる・・
昨日なんか、蹴飛ばしてしまいたいよ・・・
♪ 浮かれ笛 （WHITEⅢ）
－むかしのことなど 忘れろよー
信じすぎちゃった お伽ばなしをさ
お前も俺も 浮かれ笛 はしゃいで堕ちたよ
いいさ むかしのことは もう忘れろよ
たとえ花火でも 恋は命だよ
お前もそうか 淋しいか 飲むだけ 飲もうよ
だから あいつのことは もう忘れろよ
忘れたい・・・・ 忘れよう・・・
忘れれば・・・
線香花火でさえ、最後の一瞬だけは華やかに燃え尽きていくのに・・・
♪ 下町どこさ （WHITEⅡ） 
下町どこさ オレんちのあたりさ
おもちゃ屋あるかい 一丁目の角さ
ビー玉おくれ 3個だけおくれ
クラマ天狗強いぞ メンコの大将
下町どこさ アイツんちのあたりさ
お菓子屋あるかい 二丁目の角さ
カルメ焼きおくれ 5円でいくつ
かわり玉おくれ おまけもひとつ
---- 強い男になれよって 言われたっけ
やさしい人になってねって 言われたっけ
ふたつなんて 無理だと思ったっけ----
上田少年は、やさしくて強い男に
なりました！
（２０１３．５．２ 川越）
この後 ♪月光仮面
何処の誰かは知らないけれど 誰もがみんな知っている
この歌こそ ”誰もがみんな知っている歌”、、一気に昭和３０年代の雰囲気が会場に流れて
いった。
舟木さんは「WHITEⅢ」は、前2枚の流れとはあまりかかわっていない、
といわれるが、” かかわっていない ” とは、とても思えない。
その時々の自分の想いを、取り繕うことなく表現した曲として、まったく同じ
舟木さんが存在し、そこにたっぷりと大人の男性の魅力が溢れかえって
いるだけである。
この後も、そんな歌たちが続いていった。
～２～へ