新橋演舞場 「花の生涯」 シアターコンサート・千秋楽 昼の部より ~ 4 ~ | 満天の星Lovelyのブログ

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60周年をあれほどに輝かせながら61周年へと繋げていかれた舟木さん、本当にお見事でした!
2023年もこれからもずっと、素晴らしい夢時間を頂けますように・・・。

                           新橋演舞場 「花の生涯」
 
             シアターコンサート・千秋楽
                昼の部より ~ 4 ~
 
 
             千秋楽シアターコンサートのラスト3曲は         
            ♪ 遙かなる草原                            (昭和47年1月発売)
               ♪ 麦笛                               (昭和47年3月発売)
                 ♪ 少年いろの空                  (昭和48年4月発売)
 
       
        
            木枯らし吹く遙かな草原を、孤独を友にひとり歩いていた旅人。
            レコードジャケットの笑顔にさえ、どこか陰りと痛ましさが見える青年だった。
            しかし、いまや強靭な力を秘めた豊かな歌声を身につけ、素朴な麦笛でさえ
            深々とした響きで吹き鳴らす。
            舟木さんは、その表情豊かな麦笛を吹き渡る風に乗せ、少年のこころのような、
            どこまでも爽やかな蒼い空に吸い込ませていった。
 
 
 
                                             ♪ 麦 笛
 
                      
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            作詞: ちあき哲也
        作曲: 宇崎 竜童 
 
 
       ♪   さようなら かなしいまち
       季節さえ わすれたまち
 
       わらわないで 花のような
       しあわせを 街にさがしたこと
 
       明日の朝は ふるさとの小径を
       風にそよぐ麦笛 鳴らしながら
                                             
                たどるでしょう 足もかるく                                      http://youtu.be/NKiJgpILv2g    
        あたたかい人の 群れのなかへ                                                      
                                           
 
       ふるさとは花も ほころび咲く頃よ
             風にそよぐ麦笛  鳴らしながら
                 帰りましょう あしたこそ
                      あたたかい人の 群れのなかへ・・・
     
 
        
       当時、 あたたかい人の群れのなかへ帰ることを切に切に望んでいたのは、 
       この曲を歌っていたご本人に他ならなかっただろう。
       数十年の旅路ののち、、、、。
       深く、力強く、しかし あくまで柔らかく届いてくる舟木さんの歌声。
       竜童さんとも思えぬ優しいメロディに、たっぷりと心地よく浸らせて頂いた。
                
                舟木さんの旅路に ”痛ましい”ことなんか何もない。
       何もかもが、”愛おしい”だけである。
                
 
                        ♪ 少年色の空
 
 
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                                                                                            イメージ 4              
            作詞: 井口 愛
              作曲: 田村 博正
 
      ♪  その眼はむかし 空だった
          悲しいときには 素直に泣けた
          きらきら 蒼い空だった
          その眼はむかし 海だった  
          愛する心が 静かに揺れた
          セロファン色の 海だった               
 
 
                    いつからか 泣くことも ルル
          いつからか 笑うことも                      http://youtu.be/UaA7QIaV2gE
          歯車 みたいな 毎日の                         
          カレンダーのなかに わすれたの
 
                   その眼はむかし 風だった
          ~ ~ ~ ~
          少年いろの夢だった    ルル・・・・・少年いろの夢だった   少年いろの夢だった
 
 
      コンサートファイナル2009 7曲メドレーのなかで、初めて耳にした
    この曲。 ”セロファン色”という言葉がいつまでも頭に残った。
    舟木さんに、まるで少年の世界にいるような若さを感じた。
    その上、こんなニューミュージック系の曲を歌ってさえ漂って来る舟木さん
    の品のよさ・・・なぜ、65歳の歌い手が、こんなふうに歌えるのだろう。
 
 
    舟木さんへ転がるように傾倒していくのは、もう時間の問題だった。
 
    
 
            アンコール
                       ♪   宝福寺にて
 
 
    舟木ワールドに彷徨い込むうち、コアなファンの間で「宝福寺にて」
    という長い曲が、大層好まれていることを知った。
    いつかお聴きしたいと思っているうち、後援会主催のコンサートで、
    ついに出会うことができ、DVDを購入した。
                  (ー風 アダルトにー 2010・11・3 東京メルパルクホール
 
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    作詞・曲: 三浦 久
 
     ♪   くすの木の梢をわたって
         気持ちのいい風が吹いてきます
         彼岸花が散っています
         秋ももうだいぶ深まりました
 
             あれから長い時が経ちました
             あなたはもうお嫁にいったのでしょうか
             あれほど苦しかったあなたとの別れも
             今は心静かに思っています
 
                  人も草も風も、時もそして愛も
                  すべてのものが流れています
                  そしてそこには何の意味もなく
                  ただ果てのない流れがあるだけです
 
 
                      ぼくは今、一人、旅に出て
                      雪舟が住んでいたというお寺にきています
                      ここにこうして座っていると
                      すべてのものが流れているのがわかります
 
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             その流れのなかで人は生まれ
             愛し、憎み そして死んでいくのです
             そしてそこには何の意味もなく
             ただ果てのない流れがあるだけです
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        ~~~~~~~~        (repeat)
 
        ~~~~~~~~        (repeat)
 
         
      
   (参考)
     三浦久公認サイト
     三浦久ぼくが出会った人出会った歌(長野ジャーナル)
 
       ここには、三浦氏が「宝福寺にて」を完成されるまでのいきさつ、歌詞、
     舟木さんがNHKの「ビッグショー」でこの曲を歌われたときのことなどが
     記載されている。
     このときの三浦氏の感想が記されてないのが残念である。
         
       なぜこの曲がこれほどまでに舟木さんの心を捉え、多くの方に求めら
     れるのだろう。
 
       禅宗のお寺「宝福寺」で三浦氏が思うことは、
     ” 草も風も時も愛もすべては流れているけれど、そこには何の意味もなく
      ただ、果てのない流れがあるだけ ” ということなのだろう。
     
     しかし、その前の歌詞に
     ” あれほど苦しかったあなたとの別れ ” というフレーズがある。
     この曲は、その”あなた”に語りかけている、心静かなラブソング
     でもあるのだ。
    
     ” 果てのない流れ ” に行き着くまでの、あれほどの苦しみだった
     あなたとの別れ。
 
     本当は、行き着いた雪舟の世界の底に激しい愛が流れているように思う。
     その ”ただ 果てのない流れがあるだけ ” の世界を、舟木さんは雄大に、
     壮大に、かつ愛をこめて繊細に、瑞々しく歌って届けてくれる。
 
 
     くすの木の梢をわたってくる気持ちのいい風。
     まるで頬をなでていくような爽やかな感触で、吹いていく。
     この吹き渡る風の爽やかさを感じているうちに、あれほど苦しい別れ
     だった ” あなた ” に、” ぼく ” は今、静かに語りかけている。
     そして、”ただ果てのない流れがあるだけ”の世界観に、いつの間にか
     私たちも誘い込まれ、たゆたっている。
 
 
 
     ”あなた”との別れの後手にしたこの静かな想いと、壮大な流れの世界に、
     同時に誘ってくれるのは、フナキカズオ。
 
 
     舟友さんによれば、三浦氏は舟木さんの「宝福寺にて」をお聴きになって、
     「 さすが 舟木一夫 歌がうまい!」 と思われたそうである。 
                                                                                                                http://blogs.yahoo.co.jp/kizako52/15396311.html
                                                                 「山法師の花」 
 
        舟木さんは、三浦氏が表現されたいことを的確に、ほぼ間違いなく、
      届けて下さっているに違いない。
            しかし、あるいは少し違った色合いで届けて下さっているかも知れない。
 
 
            ー風 アダルトにー のDVDで、歌い終わった舟木さんの、想いが一杯に
      詰まった目元を見て、その想いをほんの少し話して貰いたくもなってき
      ている。