JASRACトーク&コンサート
シリーズ 日本の歌謡史を彩った作家達
昭 和 の 歌 人 たち
第24回 遠藤 実 2012.11.19
府中の森芸術劇場で舟木さん出演
のコンサートが開かれると知り、応
募してみた。
1800名無料ご招待に惹かれて、当
選したら一緒に行こう!との約束で
友人も誘っていた。
” ご招待状 ” が舞い込んできた!
コンサートに応募したことなど無かったから、招待状の葉書を手にした時は
驚いてしまった。 でも、せっかくのチャンス。
BIG3以外の、他の歌手とご一緒の舟木さんのステージを拝見して来るのも
いいことだ。 当日は先着順ではないが、早々と引き換えに行くことで約束も
できあがり。 あと1週間、楽しみに待っていよう。
JASRAC(日本音楽著作権協会)のコンサートや公開講座は、毎月何がしか、
盛大に行われているようである。
「昭和の歌人たち」シリーズも、24回目で、それこそ昭和の歌謡史に残る
作詞家、訳詩家、作曲家が燦然と名を連ねている。
今回、遠藤実氏となれば、多彩な遠藤メロディのコンサートは舟木さん抜
きには成り立たないだろう。
JASRACのコンサートといえば、 3年前の
JASRAC70周年 日本人が愛した歌
~時代を創った作家たち~ (2009.11.17 NHKホール)
が思い起こされる。
このときの、JASRAC70周年コンサート
(2009.11.17)の様子は、2番目の舟木
さん写真集「華」の中で、拓見さんのミニ・
インタビューつきBACK STAGE として、
リハーサル中の写真などが紹介されてい
る。
(P.58~P.59)
舟木さんは 『初恋』、『あゝ青春の胸の
血は』、『学園広場』を歌い、
” 21世紀に残したい歌 ” アンケート
NO.1 でもある『高校三年生』がトリで
あった。
ちょうど3年前のこの頃、、、
多彩に繰り広げられていた舟木さん関連のいくつものブログを、目を見張る
思いで巡っていた日々。
12月になって、このJASRAC70周年記念コンサートがNHKで放映された
ように記憶している。
その年は、中野サンプラザのファイナルに初めて行き、その後、舟木さん写
真集「瞬」を注文した。着々と復活ファンへの道をたどり始めていた頃である。
年明けに届いた写真集で、まず飛び込んできたのは、
” 人を信じないなんて、俺にはできないよ
人が恋しくなかったら、
情のある歌なんか唄えるもんか ”
という言葉だった。
なんて人なんだ!と 衝撃が走った。
みんな、自分を守るために、特に都会暮らしでは否応無く、ガードを固めて
日を送っているというのに、、。
続けて、
” 男の背中を持った、少年 ” というタイトルのついた写真。
(P.11)
光は右の方から当っているの
だろうか、真上からなのだろ
うか、
柔らかなライトがスッキリと頬
のラインを浮き上がらせ、肩と
右手にまだらな光を落として、
やがて背中に深い影を付け
て消えていっている。
ポケットに入れられた右手。
どんな曲を歌っていた時のこと
だろう。
深い影となった舟木さんの背中・・しかしシルエットにはなっていても、広い
背中は形よく、なだらかなカーブを描く。
この背中に舟木さんが背負って来たもの、背負っているもの。
これこそ、
” 少年 ”の佇まいの中にある、まさしく” 男の背中 ”だ、と思ったものである。
これは、写真集の中でも一番素敵な、大好きな写真である。
さて、今回の府中の森芸術劇場のJASRACコンサートは、どんなふうに進
んでいくのだろう。
昭和の歌謡史に残る、演歌だけではない遠藤メロディの数々。
小林旭さんや、千昌夫さんなど、お馴染みの方々の歌唱を聞いてみたい。
吹き込みの時は、ちゃんと声が出るのかとまで遠藤先生を心配させてしまっ
た、まだ高校生の上田少年。
そんなテレやで、はにかみやの上田少年のために、その後も遠藤先生は、
青春歌謡や学園ソングをいっぱい作って下さった。
今回も遠藤メロディとあらば、舟木さんが歌われるのは一連の曲となるだ
ろうが、さて私たちの、世代の曲「高校三年生」はどんな形で登場してくる
だろうか?
こんなことまで気になって来るのは、舟木さんの巧みなコンサート構成を
存分に目にしてきたせいかも知れない。
ともあれ、大勢の皆さんが歌われる遠藤実氏の曲を、深まる秋に大いに楽
しんで来たいもの、と思っている。
遠藤先生こそ、” 情のある歌 ” をお作りになった、昭和の歌謡史を彩る
” 作家 ” だと思うから。