「 レマンのほとり 」
作詞: 石坂まさを
作曲: 竜崎 孝路
1976(昭和51)年8月発売 LP 「レマンのほとり」収録
EP A面 B面「日曜日の恋人」
中日劇場千秋楽のコンサートで、
舟木さんはこの曲をラストに
選ばれた。
とてもスケールの大きな曲になっ ていて、A面コレクションDISK5で 聴いていた感じとは全然違った。
もちろん収録時とは舟木さんの 声も違うし、アレンジも違っている が、同じ曲がこんなにも変貌する ものなのかと、驚嘆した。
アバウト9をバックにした舟木さん
の 「 レマンのほとり 」 をもう一度
ステージで聴いてみたい!
国際フォーラムでのコンサートが近づくにつれ、その思いが日増しに強くなってくる。
スイス・アルプスの薬用高山植物 「アルペンローズ」 (佐藤植物研究所HPより)
♪ ~レマンのほとりで くちずさむ歌には
傷ついたあなたの 黒髪が匂う~
♪ ~アルペンローズに
ふとかけた願いは
いつの日かひらいて
あなたに届く~
♪ 涙と旅立つ チューリッヒ空港
~ ~
愛だけを求めた 僕を僕を許して
想い出にさえ
今はもうすがれない
黄昏のレマンのほとりにて
湖水を渡り来る風に吹かれながら
アルペンローズにかけた僕の願いは
あまりにささやかだったろうか
いつの日か開いて
あなたに届く頃には
それはそれは華やかな薔薇の花束に
なっていてほしい
想い出の中の あなたの微笑み
失くした幸せを抱き寄せたい
かなわぬ望みで旅立つ
雨のチューリッヒ・・・恋の終わり
40数年を経て届けられた「レマンのほとり」。
山を越え谷を越えていくうちに、 繊細な歌い手
にもやがて骨太な生き方が出来上がる。
今の舟木さんには、そんな生き方をしてきた人と
しての魅力の上に、ますます磨きがかかっている
抜群の表現力がある。
渋い声を響かせて、その中に込められた繊細な情感が
コンサート会場を包み、私たちを酔わせる・・・至福のひととき。
”思いっきりそれぞれの想い出に浸る年でいいんじゃないでしょうか”
ということで始まっていく舟木さんと私たちの50周年。
”今までお馴染みでなかった曲も、この際少しは陽に当たらせて”
などとも云われているようだ。
国際フォーラムではどんな歌を届けていただけるのだろう。
LP「レマンのほとり」が発売された昭和51年といえば舟木さんもいろいろ試行錯誤されていた
頃である。 ”舟木一夫ニュー・オリジナル” というサブタイトルも付いているくらい。
収録曲 の中には舟木さん自作の曲もあるし、演歌っぽい歌謡曲かなとか、ニューミュージック
のような曲かな、とかタイトルを見ただけでも想像できるような様々な曲が入っている。
≪LP収録曲≫
♪ レマンのほとり
♪ 日曜の恋人
♪ 愛が死んだ海
♪ 想い出通り
♪ 別れても好きな人
♪ 愛終
♪ 別れの部屋
♪ 眠らない青春
♪ 秋の渚
♪ 銀河の果てに
♪ 旅の港
♪ 噂めぐり
この中のいくつかの曲は、最近ステージでも聴かせていただけたが、
さて今年は他の曲も、もう少し期待していいのだろうか?
舟木さんへ花束のプレゼントなどしたことがないので、せめてここだけでも
お祝いの薔薇を飾っておこう。