「平清盛特別展」 | 満天の星Lovelyのブログ

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60周年をあれほどに輝かせながら61周年へと繋げていかれた舟木さん、本当にお見事でした!
2023年もこれからもずっと、素晴らしい夢時間を頂けますように・・・。

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   NHK大河ドラマ50年        
                         「 平清盛特別展 」   
                    江戸東京博物館
 
 
             1月8日から始まるNHK大河ドラマは「平清盛」
             キャストは若手の演技派や、今が旬の俳優さんたちから、
             中堅、ベテランまで楽しみな方たちばかり。
             今年は大河ドラマを見てみようかな、という気にさせられる。
             女優陣も大勢登場で、何よりお正月らしく華やかでいい。
             清盛の新しい人物像でドラマは展開されるということだから、
             1月8日夜8時を楽しみに待っていよう。
 
             しかし平安末期の政情はややこしい。
             誰が誰だかわからなくなる。
             「平家物語」による、平家滅亡の涙を誘う悲劇ばかりが浮かんでくる。
 
 
             大河ドラマも、舟木さんの50周年と同じく50年を迎えるということで、ビックリ。
             もうそんなになるのだ。
             舟木さんが昭和41年の大河ドラマ「源義経」の中で演じた「平敦盛」は清盛の
             甥に当たるということであるが、それならひょっとして今度の特別展に「平敦盛」
             もどこかに出ているかもしれない、とドラマの”予習”も兼ねて、両国へ向かっ
                            た。
             (この特別展の主役は清盛なのに、出かける動機が最初から大幅にずれてい 
              る!)
 
 
             清盛直筆の書などを見ていくうちに、やがて「敦盛」の絵が!
             「平家の若武者 平敦盛の晴れ姿」として、馬に乗り弓を携えて合戦に出て行く 
             敦盛の姿が描かれていた。
             江戸時代、狩野探幽の弟、狩野安信が描いたということだ。
 
 
             敦盛の最期は悲しい。
             一の谷の合戦で、迫り来る源氏の敵勢に囲まれながら気品と誇りを持って武士
              として果てた、という敦盛と、凛々しく壮絶なほどに美しい舟木さんの「敦盛」が 
             ぴったりと重なってしまう。
             兜の下は薄化粧に鉄漿の高貴な身分の公達。
             横笛の音を須磨の浜に響かせながら、あくまで誇り高く熊谷直実の刀に果てた
             という敦盛の悲しい物語。
 
 
             舟木さんは、矢頭右衛門七もそうだが、どうしてこんなに”悲劇の若者”が似合う
             のだろう。
 
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   中日劇場シアターコンサートでは、
          「銭形平次」はもちろんのこと、
          新春らしく威勢のよい江戸ものや、
          「敦盛哀歌」「右衛門七討ち入り」が
          歌われているということだ。
 
                                         
                                                    「敦盛哀歌」
                                                   作詞: 村上元三                           作曲: 古賀政男                           1966年(昭和41年)5月発売      
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        もちろん国宝「平家納経」の豪華さはしっかり目に焼き付けてきた。
        豪華であればあるほど、「平氏の繁栄」「国家の安泰」を願う清盛の内心の不安が
        窺えるように思う。こう感じるのは従来の清盛像から導かれる虚像をみているからか?
        
 
        「平家物語」は平家滅亡を悲しみを持って語るあまりに、清盛は非道の悪者に仕立て  
        上げられてしまった。今回のドラマはは、出自に苦悩しながら時代を先駆け、変えてい 
        ったエネルギッシュな人物として描かれるということだ。
        最近の研究も踏まえてのことだろうが、さて、NHKの提示する新しい清盛像は
        新しい時代を創った男として、2012年の日本に受け入れられて行くだろうか。
 
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              一の谷屋島合戦図屏風  江戸時代/ 神戸市立博物館蔵