昨日、沖縄県の宮古島沖で陸上自衛隊のヘリコプターが消息を絶った事故から、丸1日が経過した。

沖合の捜索で機体の一部などが見つかっているが、搭乗していた10人の行方につながるものはまだ見つかっていない。


周辺海域を海上保安庁や海上自衛隊が必死に捜索しているが、7日未明から早朝にかけて「陸上自衛隊」と書かれたドアや回転翼とみられる機体の一部が新たに見つかったものの、10名の消息はいまだ絶たれたままである。


隊員のご家族、そして関係者は、まさに一日千秋の思いで彼らの帰還を願っているわけで、私たちもまた、どうか一刻も早く見つかって欲しいと只々願うばかりの状況である。


隊員の消息のみならず、ヘリコプターに一体何が起きたのか、いまだに明らかにされていない部分が多く存在しており、真実は深い霧に閉ざされているようである。


そもそも、機体が海に墜落したと仮定しても、機体が強い衝撃を受けた時や海水につかってしまった時に機体から自動で発信される「救難信号」を、周辺の管制などが受信していなかったようで、そのあたりも不思議に感じる所がある。


自衛隊の職務というのは、様々な危険を伴う任務が多くあるが故に毎年のように殉職される方がおられることも事実である。


しかし、今回の場合、搭乗員の中に、第8師団の師団長である坂本雄一陸将が含まれていた事が明らかにされている。

現役の将官が墜落事故に巻き込まれて行方不明になるというのは極めて異例の出来事であり、非常に重き事態であることを痛感させられる。


防衛省は国家の威信にかけて一刻も早く不明隊員を救出しなければならないし、その後においては原因を究明し、可能に限り詳らかにしなければならないだろう。


ともあれ、国民の生命を守るために日夜厳しい訓練をされておられる尊き自衛隊員の方々が、このような形で事故に遭われ行方不明になってしまうというのは非常に残念なことである。


今は何よりも無事の帰還を心から願うばかりであり、どうかご家族のためにも無事に帰ってきて欲しい。ただそれに尽きるのである。