昨日に引き続いて今日もかいにくの雨天であった。


よりによって、週末に限って雨天が続くというのは自然現象とは言え非常に残念なのことであった。


雨は午後にかけて少しずつ強くなり、日が暮れる頃には雨も止んだが、今度は風が強く吹いてきて、結果的に荒天が夜まで影響したわけである。


明日からは天気が回復して晴れが続くようだが、二日続いた荒天で桜がかなり散ってしまったかどうか心配である。


春先の雨は催花雨と呼ばれて、あたかも雨が花を咲かせることを促しているように感じられたから、このような風流な名前が付いたのだとか。


とくに長く続くものは菜種梅雨などとも呼ばれるが、暖かく穏やかな雨が生命を育む様子はとても肯定的に感じられるものである。


ただ、ようやく咲いた桜が長雨によって散ってしまうこともあるため、このような雨は桜流しとも呼ばれているそうだ。


宇多田ヒカルの曲にも桜流しというタイトルが付けられているが、雨は新陳代謝を促すという点では、桜の次なる段階へと進むことを優しく導いているのかもしれない。