前橋の街中というのは、色んなレトロな建物が残されていて、出来る限り今まで行った事がない路地裏に入り込もうと思っています。

今日も新しい路地裏を見つけて、くねくねと道なりに進んでいくと、こんなトタン張りの建物に出くわしました。

むかしの自転車屋の跡でしょうか。

「サン號」の「號」の字が旧字体で懐かしさを感じます。

自転車屋ですが、自転車を感じさせるものが何もなくて、二階に窓は窓枠だけを残して吹き曝しになっています。

前橋って、自転車屋が多いですよね。

前橋競輪があって、昔から自転車は通勤通学の足として、または遊興の道具として重宝されてきたのでしょう。

風の街・前橋ですから、自転車に跨り風を切って走るのもまた一興かと。

しかし、これからは寒くなるし、からっ風が向かい風になると、強い風圧を感じて前に進みにくくなるでしょうね。

きっとこの建屋も長年からっ風と格闘してきたのでしょうね。

窓が吹き飛び、トタンが剥がされてもまだ頑張っている。

誰にも気付かれず朽ち果てるだけなのに、ただひたすら頑張っている。

そんな強さを感じました。