最近仲良くなった友人のすすめで久しぶりに月9ドラマを見ることにした。
長澤まさみ主演の「コンフィデンスマンjp」である。
月9と言えば、古くは「東京ラブストーリー」、「101回目のプロポーズ」、「ロングバケーション」など日本のドラマ史に残る恋愛ドラマの時間枠であるが、本作は詐欺師グループの活躍を描いたコメディタッチのドラマであり、従来の月9のイメージからすると異色の作品といえよう。
コンフィデンスマンというのは、相手を信用させて騙す手法の詐欺師で、長澤演じるダー子、東出昌大演じるボクちゃん、小日向文世演じるリチャードの3人で仕事をしている。
詐欺師というとブラックなイメージがあるけれど、彼らがターゲットにするのは社会的弱者を食い物にして巨万の富を稼ぐ悪徳業者たちであり、詐欺の手法で彼らの業務を妨害し破綻させることで結果的に社会的弱者に一矢報いている事から義賊的な側面が見られる。
平成の国定忠治、平成の清水次郎長といった感じであるが、こうしたストーリーが受けるのはいつの時代も変わらないというのがなかなか面白い。
本日のターゲットは、内村光良演じる経営コンサルタント斑井満。公共施設や娯楽施設の建設という謳い文句で住民を騙して土地を手放すよう誘導し、結果的に産業廃棄物処理施設を建設して利害関係者から多額の報酬をもらう事を生業としていた。
斑井の父、万吉は在野の考古学者で、東洋のシューリーマンの呼ばれる日を目指して日夜発掘作業を取り憑かれていた。息子の満もはじめは父の手伝いをしていたが、やがて考古学に熱中するあまり家庭を顧みず、周囲からも後ろ指さされる父親の姿を目にし、やがて幻滅し経営コンサルタントの道を歩むことに。
コンフィデンスマンたちは地元のラーメン屋が産業廃棄物処理施設の建設によって廃業に追い込まれるのを阻止するために、建設予定地で縄文土器が出てきたという触れ込みで建設を中止に追い込もうとした。
父親譲りで考古学の素養がある斑井は、この地で縄文土器が発掘されたという事実に胡散臭さを感じており、コンフィデンスマンと対決するわけであるが、やがて心が折れて再び考古学に関心を持ち始めるのであった。
血は争えないという言葉があるが、息子がどんなに父親のことを嫌っても、ある種の形質はしっかり受け継がれるという事実を示した物語であり、ドラマを観ながら色々な事を考えさせられたのであった。