暖かなそよ風の中で、ひとり佇んでいると、一羽の小鳥が小枝を運んできた。

小枝に付いた小さな花の蕾が新しい穏やかな兆しをふくやかに包んでいるような気がした。

窓辺から流れ込んでくる穏やかな春の風。

この風に包まれながら少しずつ目覚めていく自分の体の鼓動にずっと耳を澄ませていた。