「シャーロック・ホームズ」の全60話ある作品群をひとつひとつ読んでいくと、物語中に作品として発表されていない数々の事件についてホームズが回想する場面がある。
これらの作品は、結局ホームズがOKサインを出さなかったために、ワトソンとしても物語を書く機会を得ず、お蔵入りしてしまった作品ということになる。
これを「語られざる事件」とシャーロック・ホームズ愛好家(シャーロッキアン)は呼ぶ。
そのうち、「金縁の鼻眼鏡」という作品の中で、「ブールヴァールの暗殺者」に関する話がワトソンによって少しだけ語られている。
ワトソンによると、ホームズは「ブールヴァールの暗殺者ユレ」の逮捕に貢献したことが評価されて、フランス政府からレジオン・ドヌール勲章が贈られたというのである。
レジオン・ドヌール勲章の受章については、ホームズが母国大英帝国より「ナイト称号」授与の打診を断っておきながら、フランス共和国のレジオン・ドヌール勲章については拝受したのか、研究家の間ではしばしば議論されるところである。
ただ、ホームズの祖母はフランス人であるわけで、祖母の兄、つまりホームズの大伯父はフランスを代表する画家、エミール・ジャン・オラス・ヴェルネであることを忘れてはならないだろう。
さて、「ブールヴァール」という単語が出たとき、はじめはフランスの地名だとばかり思っていた。
しかし、ある時、それがフランス語で街路樹等が整備された大通りを意味することを知った時は自分の無知を恥じたものである。
つまり、ブールヴァールの暗殺者とは、「大通りの暗殺者」という意味なのである。
人目に付きやすい大通りと暗殺者。確かに奇妙な取り合わせではあるが…。
また、「ブールヴァール」は英語では「ブールヴァード」と発音する。
フィリップ・マーロウとか、リュー・アーチャーが登場するような西海岸のハードボイルドを読むと、「サンセット・ブールヴァード」とか「ベンチュラ・ブールヴァード」といった通りの名前が出てくる理由も同時にわかったような気がする。
ストリートやアベニューもいいが、ブールヴァードも通りを意味する単語として、頭の片隅に置いておきたい。
これらの作品は、結局ホームズがOKサインを出さなかったために、ワトソンとしても物語を書く機会を得ず、お蔵入りしてしまった作品ということになる。
これを「語られざる事件」とシャーロック・ホームズ愛好家(シャーロッキアン)は呼ぶ。
そのうち、「金縁の鼻眼鏡」という作品の中で、「ブールヴァールの暗殺者」に関する話がワトソンによって少しだけ語られている。
ワトソンによると、ホームズは「ブールヴァールの暗殺者ユレ」の逮捕に貢献したことが評価されて、フランス政府からレジオン・ドヌール勲章が贈られたというのである。
レジオン・ドヌール勲章の受章については、ホームズが母国大英帝国より「ナイト称号」授与の打診を断っておきながら、フランス共和国のレジオン・ドヌール勲章については拝受したのか、研究家の間ではしばしば議論されるところである。
ただ、ホームズの祖母はフランス人であるわけで、祖母の兄、つまりホームズの大伯父はフランスを代表する画家、エミール・ジャン・オラス・ヴェルネであることを忘れてはならないだろう。
さて、「ブールヴァール」という単語が出たとき、はじめはフランスの地名だとばかり思っていた。
しかし、ある時、それがフランス語で街路樹等が整備された大通りを意味することを知った時は自分の無知を恥じたものである。
つまり、ブールヴァールの暗殺者とは、「大通りの暗殺者」という意味なのである。
人目に付きやすい大通りと暗殺者。確かに奇妙な取り合わせではあるが…。
また、「ブールヴァール」は英語では「ブールヴァード」と発音する。
フィリップ・マーロウとか、リュー・アーチャーが登場するような西海岸のハードボイルドを読むと、「サンセット・ブールヴァード」とか「ベンチュラ・ブールヴァード」といった通りの名前が出てくる理由も同時にわかったような気がする。
ストリートやアベニューもいいが、ブールヴァードも通りを意味する単語として、頭の片隅に置いておきたい。