高槻支部主催 高槻市後援

令和6年6月16日(日)開催セミナー

クロスパル高槻 13:30~15:30

テーマ「第三者管理者方式を考える」

 

理事会役員の労苦に報いる「報酬制度」の検討事例

築16年目の都内のマンション(総戸数23戸)では、

意識の高い2名の女性が毎年理事に立候補して事実上

管理組合の運営をリードしています。

ほかの組合員は消極的な方がほとんど。

また、いくつかの賃貸住戸があり所有者が居住して

いないために管理規約上役員にならないで

済む方もいます。

毎期立候補する2人自身は役員に就くこと自体は

いとわないのですが、やはり役員就任を要請されても

引き受けない人や、役員就任を免れる外部所有者たちと

比べたときに「違和感」があったようです。

そこで役員に対して何らかの報酬が支払われるべきだ

という意見が理事会で提起されました。

毎月定例の理事会が開催されており、

その都度1時間半から2時間の拘束があるため、

1年分の労働対価に対する報酬があっても

よいのではないかということです。

ちなみに、国交省が公表している

「平成25年度マンション総合調査結果」によると、

役員報酬制度を導入している管理組合は全体の

約2割あり、役員一律で支払っている場合の

報酬は平均月額2600円とのデータがあります。

なお、理事長の責任が大きいこともあり、

ほかの役員に対して2倍の報酬を支払っている

組合もあるようです。

また、この組合では役員に就任しても理事会を

欠席する場合を想定して、会議の出席回数に

応じた報酬が支払われるべきだとの意見が出ました。

こうした意見やほかの管理組合のデータをもとに

審議した結果、役員報酬制度の導入を以下の内容で

総会にはかることになりました。

◆理事会に出席するごとに、管理組合は役員に対して

下記の報酬を支払う。
 ・理事長:2000円
 ・そのほかの役員:1000円
◆報酬の支払い方法
 任期終了後に、各役員の出席実績に応じた

報酬額を算出のうえ精算する。

 

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