呻吟語を読む/安岡正篤 24064 | 年間365冊×今年20年目 合氣道場主 兼 投資会社・コンサル会社 オーナー社長 兼 グロービス経営大学院准教授による読書日記

呻吟語を読む/安岡正篤 24064

 

★★★★★

三回目。

呂新吾の呻吟語は致知にもよく登場するが、

 

 深沈厚重は是れ第一等の資質

 

の言葉しかまだ思い浮かばない。

今回も他に「ここは」というところを探すが、

やはりここが肝なのだろう。

 

 深沈厚重の徳を養う

 深沈厚重は是れ第一等の資質。

 磊落豪雄は是れ第二等の資質。

 聡明才弁は是れ第三等の資質。(性命)

 「どっしりと深く沈潜して厚み・重みがあるというのは

  これは人間としての第一等の資質である。

  大きな石がごろごろしておるように、線が太くて物事にこだわらず、

  器量があるというのは、これは第二等の資質である。

  頭が良くて才があり、弁が立つというのは、

  これは第三等の資質である」

 大抵はこの順序を逆に考えて、聡明才弁が一番偉くて、

 深沈厚重をまるで鈍物のように思うが、

 それは世俗のことでありまして、

 本当はここにいわれておる通りであります。

 聡明才弁の人はとかく鋭角的になり過ぎる。

 したがって自己を磊落豪雄につくるように

 修養しなければならないのですけれども、

 そうするとどうも人間は氣負う。

 だからやっぱり深沈厚重の徳を養うことを

 第一にしなければならない。

 深沈厚重の徳を養うて初めて本当の磊落豪雄にもなるわけで、

 そうでないと偽豪傑のようになって しまいます。

 まことに人間を解明して

 微に入り細を穿ちまたよくその達識を表した、

 さすがと深 く思考される名論であります。

 まあ、こういうのが本当の人間学の

 典型的なものというべきでありましょう。

 

ううむ。深沈厚重、憧れるが。。

今の仕事とは両立共存出来そうに無いな。。。

いつの日か仕事を引退したら改めて目指すか。

 

呻吟語を読む/安岡正篤 20257

呻吟語を読む (致知選書)/安岡正篤 19099