日本武道の武術性とは何か サピエンスと生き抜く力/志々田文明 20191 | 年間365冊×今年20年目 合氣道場主 兼 投資会社・コンサル会社 オーナー社長 兼 グロービス経営大学院准教授による読書日記

日本武道の武術性とは何か サピエンスと生き抜く力/志々田文明 20191

 

★★★★★

 

30年にあまりご指導頂いている早稲田大学名誉教授の

志々田文明先生より新刊を頂戴する。

昨年の早稲田大学エクステンションセンターでの講義や

今年1月に行われた志々田文明教授最終講義の内容が

更にパワーアップされている。

大保木輝雄埼玉大学名誉教授ら共同執筆者により

古今東西、人類誕生前から現在まで、

日本だけでなく韓国や中国の武術にまで詳述されており、

分厚い本であるがよくこの一冊で収まったな、と。

 

自分の稽古も続けつつ、

上は後期高齢者間近から小学生まで武道を

教えさせて頂いているが、

残念に思うのは様々な武道があることをご存知無いこと

(私もいろいろ習っているが、まだまだ端っこをかじった程度か)

その歴史にも無関心な方が多いので、

ついつい稽古の合間にいろいろと話すようにしているが、

武道論、武道史の奥深さ幅広さに改めて驚く。

 

武道家は首から下ばかり鍛えるのではなく、

二段、三段、四段、、ともなればこのような本で

学び、さらに自分の技へとフィードバックする、

ということも大いに必要だと改めて強く思う。

 

志々田文明先生、

貴重なご著書、ありがとうございました。