黄金を生み出すミダスタッチ/ドナルド・トランプ ロバート・キヨサキ 19304 | 年間365冊×今年20年目 合氣道場主 兼 投資会社・コンサル会社 オーナー社長 兼 グロービス経営大学院准教授による読書日記

黄金を生み出すミダスタッチ/ドナルド・トランプ ロバート・キヨサキ 19304


何度も読んでいる
繰り返しドナルド・トランプ大統領のことに触れていること、
そして共著で本を書いていたことに最近氣が付く。
凄い組み合わせだな、思い早速入手。

トランプ大統領も、ロバート・キヨサキさんも
不動産で財を成している、という共通点がそういえばあった。

政治家としてのドナルド・トランプ大統領の評価は
何ともよく分からないけれど、
改めてビジネスパーソン、不動産プレイヤーとしての
ドナルド・トランプさんの仕事ぶりを読むと、
凄い先輩だなぁと素直に尊敬してしまう。
ロバート・キヨサキさん同様、失敗も数知れず、 
二十年も同じプロジェクトに携わり続けることも有り、
「自信家で短氣で口が悪い」という大統領としての
イメージばかりの人物ではないのでは。

 数年前、ドナルドのオフィスに入るように言われた時、
 彼は電話していて、話を終わらせるところだった。
 「相手はいい人間なのか?」
 ドナルドは電話口に向かってそう聞いていた。
 「それがどんなにいい取引かは、どうでもいい。
  いい取引話ならいくらでもある私が知りたいのは、
  相手がいい人間かどうかだ」
 電話の返事にしばらく耳を傾けたあと、ドナルドはこう言った。
 「そう聞いて安心した。相手がいい人間ならば、話を進める」
 そう言って彼は電話を切った。
 ドナルドは顔を上げて私のほうを見て言った。
 「私たちくらいの年齢になると、悪い人間たちと
  ビジネスをする時間はない。
  もうお金は必要ないし時間は限られている。
  どんな取引でもそれをするだけで大変だ。
  あえて悪い人間と取引をする必要はない。
  いい人間と取引をするほうがずっと楽しい」
 ドナルドはそう言うと、改めて私の方を見てこう聞いた
 「で、次に何をやろうか? 何か楽しいことをして、
  ちょっとお金を稼ごうじゃないか」

このエピソード、なかなか味わい深い。
大統領としてのドナルド・トランプさんの判断基準は
変わったのだろうか。このままなのだろうか。