いっきに学び直す日本史 近代・現代 実用編/安藤達朗 17008 | 年間365冊×今年20年目 合氣道場主 兼 投資会社・コンサル会社 オーナー社長 兼 グロービス経営大学院准教授による読書日記

いっきに学び直す日本史 近代・現代 実用編/安藤達朗 17008

いっきに学び直す日本史 近代・現代 実用編/安藤達朗
¥1,944
Amazon.co.jp

★★★★★


今回は長かった正月休みに耽読する。

400頁程度なのだが1週間近く要した。


近現代にもなると「現在」といろいろと連綿とした

つながりを感じられるようになる。


いっきに学び直す日本史 古代・中世・近世 教養編/安藤達郎 16200

は「単線」に思えた歴史が複線に立体的に感じられるようになる。

大学受験での日本史の頂点とも言われた
大学への日本史 (大学へのシリーズ)/研文書院
¥2,307
Amazon.co.jp
が基になっている本書だが、
感じられるのは書かれた1990年当時の時代背景や価値観か。
「少し左寄り、やや自虐史観かな・・・」という箇所が散見されるが、
当時としてはこれでニュートラルともいえるものだろう。
佐藤優氏が「センターレフト」と評していたが、言い得て妙だ。

歴史の出来事が起こった際にはその頃の
美意識や価値観、世界観、それぞれの事情があったはずなのだが
それを今のそれで判断し評するのは如何なものかと思うが、
ついつい著者の主観が出てしまうものなのだな、と。
ただ、それを意識して読めば、
日本史の流れを掴むには実に良書だと思う。