響きあう脳と身体 (木星叢書)/甲野善紀 09303 | 年間365冊×今年20年目 合氣道場主 兼 投資会社・コンサル会社 オーナー社長 兼 グロービス経営大学院准教授による読書日記

響きあう脳と身体 (木星叢書)/甲野善紀 09303

響きあう脳と身体 (木星叢書)/甲野善紀
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★★★★☆

久しぶりの甲野善紀先生の本。
時折稽古のお誘いを頂戴するのだが、
なかなか都合が合わず、欲求不満だけが溜まっていく。

それを読書で少しでも解消しようとして。
今回は茂木健一郎さんとの対談、とのこともあって
とても楽しみにしていた本だった。

巻頭や対談中の話題にも出てくる養老孟司さんと同様、
茂木健一郎さんは頭が柔らかい方のようで、
甲野善紀先生の「浮世離れした」話にも
しっかりとついていきつつ興味深い話も引き出している。


 茂木
 そういえば初めて甲野さんにお会いした時に、
 武術の基本的なコンセプトをお尋ねしたら、たしか
 「何が起こっても対応できることだ」
 といったお話をされてましたね。


 甲野
 そうですね。武術は、その起源は、
 相手を殺傷する技術であるわけですが、
 突き詰めると「相手への対応をどうするか」、
 ということにつきます。
 ですから、「武術なんて野蛮なものは私には関係ない」
 なんていう人がいますが、生きている限り、
 関係ないことはないはずです。


まさに仰る通り。
武道・武術のエッセンスは日常でこそ活きている。
業務上でも他人とのコミュニケーションでも
一人のときの身のこなし方でも、
全てに応用展開ができるものが
武道・武術の素晴らしさだと思う。