粉飾の論理/高橋 篤史 07071
- 高橋 篤史
- 粉飾の論理
- ★★★☆☆
ライブドアやメディアリンクス、カネボウを舞台にした
粉飾決算事件のノンフィクション。
アカウンティングのDAY5は「ワールドコム」が主役であり、
その参考図書で読む。
なぜ、経営者達は粉飾決算に走ったのか?
どこまでが単なる利益操作でどこからが粉飾決算なのか?
というあたりを掴みたかったのだが、
その意図とは若干外れていたかも。
「このくらいは良いだろう」というところから始まって、
段々と深みにはまっていく「負のスパイラル」を
まざまざと浮かび上がらせている。
「ちょっとくらい」が命取り、なんて
悪徳消費者金融や麻薬のようなものなのか。
どこが彼らのターニングポイント、だったのだろうか。