下流社会 新たな階層集団の出現/三浦 展 06286 | 年間365冊×今年20年目 合氣道場主 兼 投資会社・コンサル会社 オーナー社長 兼 グロービス経営大学院准教授による読書日記

下流社会 新たな階層集団の出現/三浦 展 06286

三浦 展
下流社会 新たな階層集団の出現

★★★☆☆


話題の本に遅ればせながら挑戦してみた。


グロービス経営大学院の「ビジネス定量分析 」を受講した後だからか、

なんだか読んでいて各調査・各データの扱いが氣になる。

どうも著者の導きたい方に話を持っていくために

データを上手く組み合わせてるんじゃないかなぁ、

という感じがしてならない。


クリシン的に「何故?」「何ゆえに?」

って突っ込まれると困るのだけど。


敢えて言うと、例えば、


「階層格差が広がっている」

「自殺者が増えている」

「だから階層格差は問題であり、是正すべきである」


という三段論法がそれぞれデータに基づいて述べられているのだけど、

これが本当かどうかは、「上流」「中流」「下流」での

それぞれの自殺者を統計してみないと

なんとも言えないと思うのだが。。。

「下流」の人が上に上がれないことを儚んで自殺する、

というのがその理由の大半であれば

上の三段論法どおりなのだろうけど。。。本当かな??


・・・などなど、「ビジョナリーカンパニー2」の

素晴らしいデータ解析に酔った後にこの本を読んだので、

どうも評価が厳しすぎるかも。


まぁ飲み会等での座談のネタには使えるか。