現地の不動産の仕事をしてる以上勉強をしないと行けない部分です。今回はこの記事を参考に解説したいと思いました。

Leechiu Property Consultantsはフィリピンを代表する不動産コンサルティング会社であり、市場データの信頼性は高いとされています。このLeechiuさんには2度ほどお会いさせていただくチャンスがありお会いしました。一方で不動産取引や開発に関わる企業でもあるため、その分析はあくまで一つの見方として参考にすることも重要です。
こちら英語の記事:
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# Leechiuの2026年フィリピン不動産レポートを読んで
Leechiu 2026年第1四半期の住宅市場レポートによると。
最近、「フィリピンのコンドミニアムは供給過多」というニュースをよく見かけますが、このレポートはその実態をもう少し詳しく分析しています。
私自身、2011年からフィリピンで不動産に関わり、販売、賃貸、管理、売却などを見てきました。その視点からも興味深い内容でしたので、ポイントをまとめてみます。
メトロマニラには約81,000戸の未販売在庫
現在、メトロマニラでは約81,000戸のコンドミニアムが未販売の状態にあります。
販売ペースから換算すると約31か月分の在庫です。
数字だけ見るとかなり多く感じます。
しかしLeechiuが強調しているのは、
「どこにその在庫があるのか」
という点です。
マカティやBGCは意外と在庫が少ない
一般的には、
「マニラは供給過多」
と言われます。
しかし実際のデータでは、
BGC・Taguig:約2,100戸
Makati:約3,800戸
に対し、
Quezon City:約19,300戸
となっています。
つまり、供給過多の中心はマカティやBGCではなく、ケソン市など一部エリアに集中しているということです。
この点は非常に重要だと思います。
私自身も長年市場を見ていますが、マカティ中心部やBGCの優良立地は、今でも需要が底堅いと感じています。
投資家より実需購入者が市場を支えている
2026年第1四半期の販売戸数は前年比19%増加しました。
ただし市場を動かしているのは投資家ではありません。
実際に住むために購入するエンドユーザーです。
賃貸利回りは、
新築市場:約3.8%
中古市場:約4.6%
程度まで低下しています。
これでは投資家にとって魅力的とは言えません。
そのため、現在は投資市場というより実需市場に近い状況になっています。
## 手頃な価格帯の住宅が不足し始めている
今回のレポートで面白かったのは、
180万~230万ペソ程度の価格帯で需要が増えていることです。
しかし、その価格帯の新規供給はほぼありません。
建築費や土地代が上昇し、デベロッパーは高価格帯へシフトしているためです。
結果として、
「買いたい人はいるのに商品がない」
という状況が生まれ始めています。
これは今後のフィリピン住宅市場の課題になるかもしれません。
成長しているのはメトロマニラ外
現在価格上昇が目立つのは、
Cavite
Laguna
Bulacan
Pampanga
といったインフラ開発が進む地域です。
新マニラ国際空港(NMIA)や南北鉄道計画などの影響もあり、投資資金が郊外へ流れています。
これは日本でも空港や新幹線の開発エリアに人や企業が集まるのと似ています。
私の感想
私は2011年にフィリピンへ移住しました。
当時は、
「有名デベロッパーの物件を買えば値上がりする」
という空気がありました。
しかし2026年は全く違います。
今は、
「どのデベロッパーか」
ではなく、
「どこにある物件なのか」
の方が重要です。
Leechiuのレポートを見ても、
フィリピン不動産市場は決して崩壊しているわけではありません。
ただし、どのエリアも同じではない。
供給過多の場所もあれば、比較的需給が安定している場所もあります。
だからこそ今後は、
「フィリピン不動産」
という大きな括りではなく、
「マカティなのか」
「BGCなのか」
「ケソン市なのか」
という視点で市場を見る必要があると感じています。
私自身、今後もし購入を検討するなら、まずエリアの需給バランスを最優先に考えると思います。


