私が日本に帰っても、フィリピンでの活動(雑貨屋さん)を続ける理由を聞かれて。
はっきりと答えられず。
私は不動産事業をやっていたんですが現在はフィリピン雑貨屋さんも運営しています。
私がPOP UPを続ける理由。
そして、日本に帰ってきた今も、フィリピンに関わる活動をやめない理由。
それは、もちろんフィリピンが好きだからです。
でも、ただ単純に「フィリピンが好きだから」という言葉だけでは、説明できない部分もあります。

私は2007年から、たくさんのフィリピン人と関わってきました。
最初の頃は、人の温かさや明るさ、家族を大切にする気持ち、困っている人を助けようとする優しさなど、フィリピンの良い面をたくさん見てきました。
今でも、フィリピン人の人懐っこさや、誰かを受け入れる力は、本当に素晴らしいと思っています。
一方で、不動産事業や商売をするようになってからは、それまでとは違う現実も見るようになりました。
特に私が何度も難しさを感じたのが、「約束したことを最後まで実行し続ける力」です。
個人ではできることでも、会社や組織になると、途中で止まってしまったり、担当者が変わったことで話がなくなってしまったり、約束したことが実行されないまま時間だけが過ぎてしまったりする。
もちろん、これはすべてのフィリピン人やすべての企業に当てはまる話ではありません。
それでも、事業を続ける中で、私は何度もこの問題に直面しました。
だからこそ私は、言葉だけではなく、約束したことをきちんと形にしようとする人、長期的に信頼関係を築こうとする人とのつながりを大切にしてきました。
2007年から現在まで関わりが続いている人たちがいるのも、お互いに小さな約束を積み重ねてきたからだと思っています。
富裕層のフィリピン人や経営者と仕事をするときも、私は肩書や資産だけではなく、その人がどれほど責任を持って行動する人なのか、コミットしたことを実行する人なのかを意識するようになりました。
フィリピンでは、小さな約束が実現しなくても、それほど大きな問題にならず、いつの間にか流れてしまうことがあります。
それは人々のおおらかさでもあり、救われる部分でもあります。
ただ、その積み重ねが会社や行政、政府、そして国全体の信用にも影響しているのではないかと、私は感じるようになりました。
事業をしていた頃、本当にしんどい時期が長く続きました。
どうしてこんなに苦しいのだろうと考えたとき、苦しさの原因の一つは、私自身がフィリピンに期待しすぎていたことだったのかもしれないと気づきました。
「もっとできるはず」
「もっと成長できるはず」
「次こそは約束が守られるはず」
そう期待していたからこそ、実現しなかったときに失望し、疲れてしまったこともあったのだと思います。
それでも私は、フィリピンに期待することを完全にやめることはできません。
フィリピンの株式市場がなかなか成長しないことや、通貨の価値、海外からの投資や信用について考えるときも、目先の問題だけではなく、国全体として約束した政策や計画を継続して実行できているのかという視点が必要なのではないかと思います。
国も、企業も、人も、信用は一日ではつくられません。
小さな約束を守り続けること。
三年後、五年後、十年後を見ながら行動すること。
その積み重ねによって、初めて長期的な信用が生まれるのだと思います。
フィリピンには、先を見通す力を持った優秀な人も、国を良くしたいと本気で考えている人も、たくさんいます。
それなのに、なぜ今もさまざまな問題が繰り返されてしまうのか。
私は外から批判するだけではなく、これからもフィリピンに関わりながら、その変化と成長を見続けたいと思っています。
私がPOP UPでフィリピンの商品を紹介することも、その活動の一つです。
1人1人ローカルのかたと触れ合い会話し変化を体感したい。
買ってほしい・売って欲しい・売れたから良いではない・それでおしまいではない・次は何をつくる・どんなクオリティが海外でウケる・金額は自分が欲しい価格ではなく市場に合わせて決めるなど一緒にそんな会話ができることを楽しんでします。
細かいことを感情的にならず戦力的に決めていくということを一緒に・1人1人と歩んでくことは私にとってとても実りになる会話です。
そして
フィリピンには、まだ日本で知られていない素晴らしい手仕事や素材、文化、技術がたくさんあります。
一つの商品を日本に届けること。
一人の作家を紹介すること。
一つの約束を守り、取引を最後まで形にすること。
本当に小さな活動ですが、私なりにフィリピンの可能性を信じ、応援する方法なのだと思っています。
日本にも、もちろん素晴らしいところはたくさんあります。
それでも私にとって、フィリピンの活動を続けることは、一種の「推し活」なのかもしれません。
良いところだけを見るのではなく、問題や未熟さも知ったうえで、それでも成長してほしいと思う。
失望することがあっても、完全に離れることはできず、これからどう変わっていくのかを見届けたいと思う。
これが、私の微力ながらのフィリピンへの推し活です。
