10年以上現地で見てきた私が感じた、不動産ブローカーの変化
2011年、私が初めてフィリピンへ移住した頃。
今でも鮮明に覚えていますが、当時のマニラは街を歩いていると本当にたくさんの不動産営業の方から声をかけられました。
特にAyala Land、Alveo Land(当時まだ新しいブランドでした)、Megaworld、Century Properties、Federal Land、Rockwell Landなど、有名デベロッパーのチラシを持った営業が街中にたくさんいました。
今のようにネット検索で物件を探す時代ではなく、当時はまだ新聞広告が主流。
私自身、毎週末に発行される「Manila Bulletin」の不動産欄を見ながら、気になる物件に片っ端から電話をしていたのを覚えています。
フィリピンにも「宅建」のような制度がある
日本では「宅建(宅地建物取引士)」がありますが、フィリピンにも似た国家資格があります。
それが、PRC(Professional Regulation Commission)が管轄するReal Estate Broker License(不動産ブローカーライセンス)です。
フィリピンの宅建(Broker License)を取る条件は?
主な条件は以下です。
① フィリピン国籍であること
原則として、受験資格にはフィリピン国籍が必要です。
(外国人は原則取得不可。ただし相互主義など例外規定あり)
つまり、日本人の私たちが普通に受験して取得するのはかなりハードルがあります。
② 大学卒業(関連学位)
現在は、不動産関連の学位(BS Real Estate Managementなど)が求められます。
③ PRC試験に合格すること
国家試験に合格し、PRCに登録して初めて「Licensed Broker」として活動できます。
インハウスブローカーとライセンスブローカーの違い
2011年頃、現地には大きく2種類の営業がいました。
① インハウスブローカー(In-house Salesperson)
これはデベロッパー直属の営業。
例えば:
Ayala Landの物件だけ
Megaworldの物件だけ
というように、自社プロジェクトのみ販売します。
販売知識は深いですが、扱える物件は限定されます。
② ライセンスブローカー(Licensed Broker)
こちらはPRC登録された独立したブローカー。
大きな違いは、複数のデベロッパーの商品を扱えること。
※補足
PRCに登録してるかは正式なフルネームがわかるようであれば検索ができます。
つまり:
特に中古物件そして、高級物件に限定ができたり。
Rockwell Land
Federal Land
Century Properties
など、横断的に提案できます。
そのため、3年〜5年経験を積むと、インハウスから独立してライセンス取得を目指す人が多かった印象です。
日本と大きく違うポイント
日本の不動産業界では、専任媒介やREINS(レインズ)があります。
でもフィリピンは少し違います。
① 専任の概念が弱い
1つの物件を何人ものブローカーが同時に販売していることも珍しくありません。
② REINSのような統一データベースがない
日本のように宅建業者だけが見られる統一物件システムは基本ありません。
そのため、
「同じ物件なのに価格が違う」
「誰が本当にオーナー側なのかわからない」
ということも昔はかなりありました。
2011年と今を比べると…
2011年は、街頭営業・新聞・口コミが中心。
2014年ぐらいからFacebookが一般的に広告として使用されることになりました。
現在は
Property portals
YouTube
こういったSNSやオンライン集客が主流になりました。
でも、不思議なことにフィリピンでは今でも人と人の紹介文化がかなり強いです。
だからこそ、資格よりも「誰から買うか」が今でも非常に重要だと私は感じています。
