以心伝心
文字や言葉を使わなくても、お互いの心と心で通じ合うこと。
1月に気管切開をして
主人は、殆ど話せなくなりました

調子が良い日は、単語や短く話すこともある。
言葉数が減って、主人が何を伝えたいのかわからずに私が勝手にイライラする事もあるけど

私も娘ちゃんも、あまり文字板などは使わずに日々のコミュニケーションはとれている
言葉が少ない分、表情が豊かになったこともあるし、日常で主人が伝えたいことはだいたい決まっている

でも、たまにきっとこう言いたいんだろうな
とふと感じる事がある

主人に
今、こんな風に思ってたでしょう?
と聞くと だいたい
当たってるとうんうん頷きながらすごく大笑い

日々、伝える事が大変だから、すんなり通じるとすごく嬉しそう

ある日、2人でTVを見ていたら
ALSの治療薬のニュースが報じられていた
きっと神経難病も治る時代が来るんだろうね
あなた、もし治ったら何したい?
やっぱり、仕事かな?旅行かな?
と何気なく聞くと、
主人は
ハグ
と答えました

エーっ!ハグなの⁉️
ハグならいつでも私がしてあげるよ

とふざけてハグしたその時に
伝わってきたのです。
ハグされたいんじゃなくて
ハグしてあげたいんだと
昨年末から本格的に寝たきりになって、身体も腕も思うように動かせなくなりました。
本当にいろいろな事があって今、家で穏やかに過ごせているけど、
嬉しかったり、感謝したりする事を伝えるためにハグする事も出来ないもどかしさや切なさを感じました

主人は、私にハグされて笑っていたけど、心の奥の悲しみがチラリと見えたように思えました。
家族を守る強い父、夫でいたいって言ってたなぁ

本当に悲しい病気だよね。
確認してないから、わかんないけどね

勝手にそう思ってるのかなって私が思ってるだけかもしれないけどね。