徐々に認知症が進行してきた母。
診断から2〜3年ほど経過した頃から、よくお酒を呑むようになりました。
元から嗜む程度の晩酌はしていました。
それが酔っ払う姿を毎日のように見るようになったのです。
たまにならともかく、毎日酔っている姿を見るのはウンザリ
お酒をやめて欲しいと何度も頼みましたが、やめられるわけもなく。
そしてある日、母の部屋に山程のビールの空き缶と焼酎の空きカップがあるのを発見
気づいた時には、母はアルコール依存症になっていました。
この頃は認知が進んで、会話中何度も同じ話をテープレコーダーのように繰り返すほどに短期記憶がありません。
それなのにお酒は隠れて買いに行き、呑むのです。
それが腹立たしくて
私は、高齢になっても出来る限り地域で生活して欲しい。
身体に悪かろうが好きなものを飲んで食べて、自宅で亡くなる。
それで良いと思っています。
でも、アルコールを求めて夜中も徘徊し、外で転倒を繰り返して救急搬送される母を放っておくことはできませんでした。
自宅でも外でも転倒するので、顔からつま先までアザだらけ。
ギョッとするような見た目になりました。
認知症だけなら納得できるのです。
私は心が狭いので、アルコール依存症に関しては自業自得と思ってしまう
もちろん、認知症のせいでアルコール依存症になったと考えられます。
ともかく、認知症もアルコール依存症も進行。
肝機能が悪化したこと、かかりつけ医が紹介状を書いてくれたことで、精神科に入院することになりました。
精神科では数日の点滴加療で治療は終了。
だって「もうアルコールを一滴も飲まないように」と指導されて、自助グループで交流しても
認知症だから全然覚えていない
周囲が飲めない環境を整えるしかないのです。
結局は自宅退院は諦めて、施設探しをすることになりました。