俳人、黒田杏子氏が13日午後7時7分、山梨県内の病院で脳内出血のため亡くなった。

杏子氏は亡き母岡田史乃が大変親しくしており、イタリアにも招かれて、現代俳句会長である中村和弘氏とともに旅行もしている。その為私が俳句の世界に顔を出すようになってからもいつも気にかけてくださっていた。コロナ禍に父、岡田隆彦の詩集成が刊行された折にもご自身でお買い求めになられて私にお電話くださり、色々な話をさせて頂いた。

立場柄色々な場所でお会いしてきたが、母がまだ元気だった頃母娘で呼ばれて三人で歓談した日が懐かしい。「藍生」で連載されていた高田正子氏の『黒田杏子の俳句』の中でもまた別の蛍の事で長電話した時の話と杏子氏の句が掲載されている。

岡田史乃は2019年3月23日に逝去した。桜の花が咲く頃に亡くなり散る頃に葬儀であった。

今年は桜の開花が少し早まっている。その為やはり杏子先生も桜の時期に。天国で母と語り合っているかもしれない、

黒田杏子氏を偲んで、母の遺品にあった杏子氏の雛の句の色紙を載せておく。

ご冥福をお祈りします。