5月3日は桶川のさいたま文学館にて俳人協会埼玉県支部総会大会でした。初めての司会で超緊張。ステージに立つことは慣れていますが、何回立っても緊張しますね。前日から準備をしていた埼玉県支部30周年記念短冊色紙展も好調でたくさんの来訪者をお迎えすることができました。ありがとうございました。
事前投句講評者である岩淵喜代子先生と終えてから秩父駅へ。秩父線はどの駅付近も夜は17時30分くらいにお店が閉まってしまうので、御花畑から歩いて西武秩父駅のまつり会館で夕飯を食べました。そこから下吉田に。
塚越花まつりとは御釈迦様の誕生日の1カ月後の四日に毎年行われる歴史の深い子どもたちのお祭りです。
既に先生からお花まつりについてお聞きしていたので、昨年の初夏に姫蛍を見るのに秩父に来た時に下吉田にある今宵荘を予約していました。
この今宵荘の店主は前にもブログに書いたように玉虫の育成や椋神社の御守り作成に貢献されています。花まつりの時は混雑していて玉虫は見せてもらえませんでしたが、お話はできました。
祭り当日は子どもたちより早く山の方に移動する方が良いと宿主からアドバイスされたので、なんと五時前に起きて身支度をして外へ。六時過ぎには見学客でいっぱいでした。途中7時に花火の音がしました。それを合図にお釈迦さまの誕生仏を納める花御堂を子どもたちが花をまきながら列をなして米山薬師まて山道を登ります。お堂に納めてから境内で輪となって籠の中の花をせえので空中へとまきます。その美しい光景をカメラに収めようとプロのみならずアマチュアカメラマン迄もが取り巻いて大混雑でした。
甘茶をかけられるかとお堂に急な階段を登ると、既に終わっていると言われました。
途中道が狭く灯篭が崩れるなどのトラブルもあり怪我した方のことは心配ですが、無事終了しました。
そこから、岩淵喜代子先生が母である岡田史乃と学んでいた川崎展宏氏の貂や鹿火屋の吟行で度々訪れた奥秩父の秘境、栃本に向かいました。
この日のご案内を務めてくださった友人の家の近くの吉田元気村や椋神社も見学しつつ、栃本へ。
前に泊まられていたという滝川はもう営業をやめられていましたが、当時のままにブランコやお風呂場などから残っていました。
母と先生がバスを降りて買い物をしていたという駄菓子屋さんもなんとなく跡が残っていたり。先生も懐かしい表情で悠々と空を泳ぐ鯉のぼりを眺められていました。
本当に絶景で好天気な中どうしても山や谷の方にばかり目がいってしまいました。
栃本関所跡地は前はお休みの日などには開かれていたようですが、残念ながらしまっていて周りを歩きながら当時の雰囲気を味わいました。
母も当時はとても元気で吟行にもたくさん参加していたので、岩淵先生との思い出がたくさんあります。
その代わりには役不足ですが、先生と栃本に行けて本当によかったです。そして案内してくれた友人にも感謝。
翌日は五島高資氏の留守を預かる俳句大学大宮キャンパス句会でした。
私はここに参加するようになって初めて吟行や旅などの仲間を得られました。
栃本吟行を経てキャンパスで司会をさせていただき、皆さんの笑顔を見渡していると、今ここで時代を作っているのだと感じることができます。
色々なところに精力的に参加される俳人の方も見受けられますが、やはり自分の結社や居場所は大切にしたいですね。
お誘いがあっても中々全てに参加することはできませんが、まずは身体、そして家族を大切にした上でできることからこなしていきたいです。
皆さんも新緑の美しいこれからの季節、お身体にお気をつけてお過ごしください。
なお、六本木句会は19日土曜日1時からです。ご参加お待ちしております。
皆さんで季節を感じましょう。