旅から帰宅して篠184号の割付作業をしました。同時に夏刊行予定の句集の原稿を見直すなど一気に日常が戻りました。
そんな中、今回は秩父でなく寄居や長瀞方面に。
まだ梅や桃が咲くくらいで都内と比べると冬に近い感じがします。
それでも秩父の方を見れば山々の木々に蕾があるからかふっくら優しい表情でした。
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長瀞の辺りの道沿いにあって気になっていた大ワラジを見てみました。
この町にはこんな大男がいるぞと示すことで疫病や災いを入れさせない目的からの道祖神とのことです。
そして秩父方面に蜜柑山があると知って波久礼のみはらし柑橘園に行こうと思い立ちましたがまずは円良田湖へ。ここはヘラブナ釣りで人気のある湖で釣り場としての設備が整っていました。
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秩父鉄道の駅の名前で気になっていた波久礼ですが、寄居町にあるのですね。
湖から迷いつつ西行の戻り橋へ。
ここは寄居町のFacebookによると(以下公式ページから転用)
【西行戻り橋】
歌人として名高い西行法師が寄居町末野にやって来たときのことです。末野を流れる逆川にかかる土橋まで来ると、ショイコを背負った子どもがいたそうです。西行は「小僧、どこへ行く」と問いかけました。すると子どもは、「冬ぼきの夏枯草を刈りに行く」と無造作に答えたそうです。西行は「冬ぼきの夏枯草」とは何のことかわからず、困っていると、子どもはさっさと行ってしまったそうです。また、橋のたもとで、美しい小娘がハタを織っていると、急にその絹がほしくなり、「その絹を売るか」と西行がたずねたそうです。すると娘は、「ウルカとは、川の瀬にすむ鮎のはらわた」とまるで禅問答のように答えたそうです。そこで西行は、秩父路では、少年も少女もむずかしい歌をたやすく作る。自分は恥ずかしいといってこの橋から戻ってしまったということです。

こんなエピソードがあったとは。
やはり子どもの詩歌には西行も敵わなかったようですね。感慨に耽っていると、隠れテツな私の心を揺さぶる秩父鉄道が通過。iPhoneを傾けるも時遅し。上の写真の左下がそうです。
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この前に南朝霞公民館句会もありました。
帰りに女性陣のみで朝霞のむさしの森珈琲でお茶をしました。木の調度が森を感じさせてくれる珈琲店です。お隣のミヤマ珈琲も利用します。昭和の雰囲気の市役所前の喫茶雅瑠も、朝霞台駅のルビーも好きです。
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対談の取材のためにアルカディア市ヶ谷に行ったり、中々ゆっくり家に居られる日が少なかったのですが、次女と同い年のカーテンを買い換えたり、鉢植えのお花を買い足したり。
そして昨年から体調管理のために時々ウォーキングをしていますが、今日は桜の蕾を確認したく黒目川まで。いつもの郵便局と反対側のお寿司屋さんの向かいに早咲きの桜を発見。
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そして17日土曜日は六本木句会です。
会員の方は校正があるので12時、初参加やゲスト参加の方は1時PMから六本木久國神社の谷箪会館(港区六本木2-1-16)です。初めてなどで五句が無理な方は三句でも、春の季語で作ってみてください。会員以外の方の欠席投句は受けておりません。
よろしくお願いいたします。
なので本日の句は先日俳句大学句会に出した岡山の吟行句から。

春の榾海に逆らふ方に燃ゆ                     麻乃