昨日は入谷の合羽橋方面の「なってるハウス」というライブスペースに行ってきました。蜂谷初人さんの絵と蜂谷真紀さんの歌と竹中直さんの演奏で先日田中裕明賞を受賞された若手俳人の鴇田智哉さんの俳句の朗読イベントでした。

ひなたなら鹿の形があてはまる

風船になつてゐる間も目をつむり

三つほど悪い茸の出てゐたる

など『凧と円柱』の中から選ばれた句に対して真紀さんや直さんが即興の演奏をしたり、逆にお二人の曲から鴇田さんが即吟したりと五感を刺激されました。

私は真紀さんの歌声を聴くと、時々モンゴル砂漠の夕日やオアシスの木漏れ日などを連想します。その歌声と鴇田さんの森羅万象を詠みながら人の気配がないような不思議な句と、竹内直(t-sax.b-cl,fl)さんの木管楽器の円柱の中の風が交差して、オーディエンスの魂を遠くに連れて行ってくれた一夜でした。

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