小林賢太郎の舞台『ロールシャッハ』の静岡公演を観劇してきました。

数年前に公演されたものをリニューアルして再演しているようなのですが、まったく予備知識なしで行ったのでストーリーはもちろんどういうジャンルなのかもよくわからないまま席につきました。これから目の前で何が起こるのやらびっくりBOXです。

ふたを開けてみると2時間の喜劇なのですが、メッセージ性が強く、合間にはもちろん笑いもあり、ジャグリングあり、ダンスありと盛りだくさんな内容です。
トリッキーな仕掛けで最後にうならせる手腕はさすが小林賢太郎ですね。オーソドックスな手法をスタイリッシュに見せる趣向も見事です。彼の感性は大脳皮質にビリビリきますね。

後ろ手でドラム缶に物を投げ入れたり、アドリブかな?と思うような場面があったり、途中何度も笑いや拍手が湧きました。
かわいくて無邪気で洗練されていてほほえましい小林さんの人柄がそのまま顕れたような舞台でした。

最後は4回もカーテンコールに応じてくれて、最後のカーテンコールでは観客は全員スタンディングオベーションでした。
僕は舞台やコンサートを観る機会が少ないとはいえ、スタンディングオベーションというものを経験するのは初めてです。日本人の中でもノリの悪い静岡人がそこまでするのは珍しいことだと思います。他県のお客さんもいるんでしょうけど、少しびっくりしました。

現実世界から少し離れて、ちょっとだけ不思議な世界をのぞいて得をした気分になりました。
小林賢太郎の他の作品も観てみたくなりましたよ。

一つ残念だったことは僕が小林さんの風貌をうろ覚えの上に席が遠くて顔の判別が難しかったために、僕がずっと小林さんだと思って見ていた人が全然違う人だったということですね。
芸能人てテレビで見て思っているより実際見てみるとちっちゃいなんてことがよくありますけど、小林さんは思っていたより1.5倍くらい細くて背が高かったです。

いやーでも声も話し方も素敵でした。
小林さんだと思っていた人も小林さんにしては肉付きがいいなと思ったけど素敵でしたよ。

舞台中にジャグリングを披露した小林さんは、カーテンコールで「このあと(静岡の)大道芸ワールドカップに行かなきゃいけない」と冗談で言ってましたが、もしほんとに行くなら楽しんでいってくれるといいな。
いまさらの記事なんですけど、9月30日の日曜日に吉祥寺で開催された楳図かずお先生のイベントに行ってきました。
先生は76歳になられたそうですよ。痩せてるけどお元気ですね。

どんなイベントかというと、とにかく楳図先生が歌って踊るという内容です。
先生の出している『闇のアルバム』から厳選された数曲を先生が独自の振り付けとともに熱唱します。
鳥居さんもしょこリータで闇のアルバムを持ってると言ってましたね。
そしてしょこたんが大人の絵本?の方の闇のアルバムを持ってると言ってましたが、楳図先生が歌うのはCDの方の闇のアルバムです。そりゃそうか。

中盤にはトークショーもあり、今回のテーマである名作『14歳』について制作秘話などを語ってくれました。
『14歳』はスピリッツで連載しているころに途中から読んで、数年前にまんだらけで全巻買って読みました。読んだきっかけはもちろん楳図作品の好きな鳥居さんからの影響であります。

チキンジョージは先生のお住まいのある吉祥寺のとあるビルの1階にあったお店の店先に置いてあった鶏の頭のディスプレイからインスピレーションを受けたのだそうです。とてもリアルな頭部の人形だったとか。先生は譲ってもらえないか交渉したけど聞き入れてもらえなかったそうです。巨匠でも意のままにならないことってあるんですね。

子供が世界を背負う主人公である作品が多いのは、子供の秘める可能性を信じているからだとか。
先生が子供のときの疑問は「人は死んだらどこへ行くのか」と「宇宙に果てはあるのか」だったそうで、親にそれを聞いてははぐらかされていたそうです。僕も地獄絵図とか見て一人で震えていました。永遠の疑問ですよね。

今の先生の疑問は、「空間ってなんだ?」だそうです。
地球上の空間というのは何もないと思っても窒素や酸素や二酸化炭素が詰まっている。
では宇宙の真空の空間には何があるのか。というようなことを考えているようです。奇才というのはシンプルで答えようのない謎を見つけるのが上手ですよね。

そしてしょこたんが疑問に思っていた「14歳で終わる!」という言葉の意味は、「14歳で終わっても、15歳がある!(言い換えれば15歳という可能性がある!)」ということだそうです。
なんだかよくわかりませんね。その場ではふむふむ、と聞いてたんですけど(笑)。さすが楳図先生です。

終盤に撮影会があって、舞台上の楳図先生を好きに撮っていいそうでしたのでグワシポーズの先生を激写しました。ホラー漫画の巨匠の写真はなんとなく魔除けになりそうです。

退場のときに楳図先生と社交辞令でないハイタッチをしました。
先生はこのところ腱鞘炎で漫画を描いていないようですが、先生の手のひらは意外と柔らかくてなんだか心がほっこりしました。
「どうぞお元気で」と声をかけると溌剌と「どうもありがとう!」と答えてくれました。かわいい。

毎年恒例のイベントのようなので、来年も都合がつけば行きたいな。
先生がご健在の間は末永く続けていってほしいです。
一つ注進するとMCがグズグズなので他の人に替えたほうがいいですね。失礼ながら…。

$無血革命

$無血革命

昨日のTORE!観ました。

鳥居さんが出てるシーンを運よくまるまる観れましたよ。


鳥居さんはなぞなぞ系のクイズ得意なんですね。

体力を使う場面も宮迫さんや金田さんと協力してがんばっていました。


3人全員でゲームがクリアできてうれしかったです。