ここのところ機会があって、立て続けに大人バレエの発表会を3つ観ました
出演者の方にお誘いを受けた大人オンリーの発表会です
うちのスタジオはジュニアもいるし
講習会と発表会も一緒に出演しますし、大人でもソロやパドドゥも踊ってもらう事もあります
お月謝もジュニアと大人の料金の差もないし、レベル以外でクラス分けもありません
私が生徒の時代は大人は大人クラス以外は受講出来なかったし、プロでない大人は発表会は立役のみしか出れなかったです
ポワントでバリエーションなんてもってのほか
という世代でした
なので同世代で先生になった友人たちは、それ以上の年齢の先生は大人バレエ反対派多いですね
首都圏でバレエを再開した時はオープンクラスの自由な受講姿勢に目から鱗で
バレエの上級者(バレエ団プリンシパルなど)〜初級者(パフォーマーを目指す何らかの踊りや芸能関係者)自分の目標に向かって
自らのスキルアップ
コンクール
入団オーディション
役を勝ち取る
舞台を控えた身体のコンディション作り
など
それぞれが目標のために我が身を捧げるような、素晴らしい受講をしていて
バレエ自体が初心者であっても吸収しようという意欲に溢れ、先生も情熱を持って指導してくれていて
先生の鋭い指摘に泣きながら帰ることもしばしばでしたが、辞めずに今日までバレエをできている事は全て師のおかげと心から感謝しています
その首都圏の師も故郷の師も
指導者としてのルールに
掛け持ち禁止(師同士、受講者家族の承諾ありのみ可能)
というものがあり
明るみになったら、即 破門❗️ …でした
私たち世代でもそれがあり
引越しなどやむを得ない事情以外の移籍は御法度
掛け持ちが知れたら大変先生同士も気まずくなるため
入会はご遠慮させていただく事もありました
全てはトラブルを防ぐためでありましたが
今はそのような時代ではないようで
コンクール出場者は所属がコロコロ替わり
大人の方々は、お教室掛け持ちは普通のようです
高齢であろう初心者のマダムも白鳥をポワントで踊られていますし
事実でない理由で教室をお辞めになっても悪びれずに他のクラスで一緒になる事もあるし
私たちのような古い指導を受けてきた者にとっては
常識のアップデートにかなり消耗いたします
主義として貫くとか、信念とかは大切なんだけれども
バレエの堅苦しくてモラハラっぽい言動が多いなどの改善すべき点もあるので
今のバレエの美しさと楽しさだけを追求する道も理解出来ます
今回見たのは大人のための発表会のみでしたので
1つの作品を自分のために練習して自分のために踊るという意味で大変意義ある事だと思いました
一方否定する声が一定数いる事も事実です
舞台に出るみなさんはそんな声が出る事も覚悟の上だと思います。私は大人の舞台賛成派です。その作品、バレエ自体にリスペクトが有れば良いと思っています
マタチ先生の言葉のように
バレエを踊る自分を愛するのでなく、バレエそのものをリスペクトして愛してずっと続けて欲しいです


