とっても面白かったです
正直、予想とだいぶ違っていました
ダンサーの踊ることへの情熱と才能と努力の話かな?と思っていましたが
それだけにはとどまらずダンサーの才能の蓄積や芽生え
ものの考え方や
周りとの関わり
才能を伸ばすための教師やコンクール、オーディションなどの役割
ダンサーとしてのプライベート
恩田さんの知識や理解やバレエ愛が半端ないです
バレエだけでなく音楽や書物の知識も素晴らしくて、ダンサーって踊りだけのおバカさんみたいになってしまうこともありますが知識や思考や哲学や物理学にも長けていると創作も出来るんだな
と納得しました
例えばベジャールなんてまさに
第九交響曲は哲学だし
ボレロは物理学と宇宙を感じたし
春の祭典は生殖活動のミクロの世界の具現化だし
ザ•カブキは日本の歌舞伎へのオマージュだし
アーティストって今ここにいるけどそうでない世界を見れる人なんだ
名作はこうやって生まれるのだな〜と妙に納得💖
神から才能という名のギフトをもらった者の使命や
あらゆる才能を巻き込む魅力が渦を巻いて
革命的な芸術を産むのを
本の中で体験出来ました
実際にこの作品に出てくる作品
是非舞台化して欲しいものです💖✨
取材に協力していらっしゃる方がたくさんいました
堀内元さん、吉田都さん
金森穣さん
そして7月のゲストの1人でもある生方隆之介先生も
余談ですが
主人公HALくんは日本人だけど
私はハンブルグバレエ団のフローラがなんと無くイメージ
友人の純は秋元康臣さん
音楽家の七瀬は実は娘のイメージ
踊ってしまう指揮をやったことがあるので(笑)
フランツはジュリアン•マッケイ
バネッサはシルヴィ•ギエム
ハッサンはブルックリン•マック
勝手なイメージですみません
恩田陸先生はどんなイメージで書かれたのか伺いたいです
恩田先生、素敵な作品をありがとうございました💖✨