わたしが気をつけているのは...
バレエのレッスンとストレッチ
こちらはウクライナ国立キエフバレエ団に留学した時のティーチャー ライサ•ヒーリコ先生
来日公演の白鳥の湖で、オデット&オディールを踊っていらっしゃいました
こちらの先生いつもレッスン前と後に
ストレッチと筋肉トレーニングをしっかりやっていらして
すごくストイックな方です
解剖学の勉強もしましたし
スポーツジムに勤めていたこともあり
スポーツ医学も日々進歩しているので
私がバレエを始めた頃の常識と、今の常識はだいぶ違うし
これからも変わっていくかもしれません
いろんな考え方の先生のバレエのスタイルがあって
その先生の一番輝いていた頃、その後、今
よく見て長期的に何が最適なのか
自分に合っているのか、出来るのか
自問自答する日々です
基本的にバレエは身体にすごく良いです
身体能力、コントロールする力、重心や方向を意識する感覚
合理的な5番ポジションや
ポールドブラ
バーレッスンの順番で身体を整えていくメソッドが大変うまくできていて
自然に踊れる身体を作っていくことができます
私はレッスン前に入念にストレッチをします
ギエムも1時間かけてストレッチすると聞きました
今はクラスに入室してからストレッチする時間が限られているスタジオが多く残念です
このストレッチは力を抜くためにやっています
レッスン前にストレッチを推奨しない考え方もあるようですが
それは身体が恵まれている人のお話と思っています
国立バレエ学校のプレクラスはストレッチを入念にして身体を作ります
その身体に成長なったらあまり必要ないかもしれません
でも日本人の場合はそのような国立バレエ団の教育システムがなく股関節や筋肉の質、体幹など西洋人のように恵まれていない街のお教室の生徒向きのバレエが中心なので
個々の条件に合わせた指導と正しいセルフケアが必要だと思うのです
ストレッチは身体の力を抜くためにしています
腹筋や起立筋を抜くわけではないのですが
関節に余分な力を入れずに保つためです
頭がいちばん重いので、頸椎、胸椎、腰椎、骨盤、大腿骨、膝蓋骨、脛骨、足根骨、中足骨などで支えていますが
その周りの筋肉そしてその筋肉を骨と結びつけている腱が正しく使われていないと故障
あるいは怪我につながってしまいます
積み木のように正しく積み上げると何の歪みもなく安定するのですが
曲がっていたり歪んでいたりすると
その部分がグラグラして
その周りに負担がかかります
その姿勢で跳んだり、回ったり、ポワントで立ったりすると体への負担はどんどん増えていきます
歪みの原因は足の裏の床の踏み方や
体幹の弱さ
プリエの認識不足が多いように思います
私にとってストレッチは
正しく立って余分な力を使わず
バーレッスンで身体を1つにまとめ上げていくために必要なものと捉えているので
レッスン前には必ず生徒にストレッチをさせています
美しい身体作りにも必要だと思うからです
長年踊っていらしゃる、教えも継続してされている先輩は、ほとんどがストレッチをしっかりされていらっしゃる方でした
人工股関節の手術をしている友人もたくさん知っていますが、二回しても踊っている友人もいて、リハビリにもストレッチはとても重要です
そして呼吸
吐いて緩めて
吸って伸ばす
その繰り返し
吐いて落ちて
吸って反り返ることのないように
細く長く強く
バレエ人生もそうでありたいですね💖✨

